サウンドシステムの構成は下記の図のように表わすことが出来る.
各ブロックの説明を下記の表に記する.
サウンドライブラリ |
サウンドドライバのコントロール・サウンドリソースの管理を行います.また,サウンドデータの転送も行います. |
---|---|
GDFS関数 |
GD-ROMをコントロールする関数.詳細はFileSysマニュアルを参照のこと. |
MIDIブロック |
MIDI規格に沿った音源をエミュレートしたシステム.MIDIシーケンスデータを用いた楽曲・効果音の再生が可能.また,MIDIメッセージを作成することにより,用意されたデータの再生状態に変化を付けたり,時間管理を行うこと処理を追加することにより完全に1から楽曲の再生・効果音の再生が可能. MIDIブロックでは音色はMIDIプログラムデータといい,自動演奏用のデータをMIDIシーケンスデータという. ※実際にはMIDIプログラムデータの集まりのMIDIプログラムバンクとMIDIシーケンスデータの集まりのMIDIシーケンスバンクを扱うことになる. |
ワンショットブロック |
基本的に1つの波形を再生するためのシステム.それぞれの波形にはサウンドクリエイタにより簡単なパラメータが付加することが可能.また,くり返し再生が可能で,回数指定及び無限ループが可能. ワンショットブロックでは音色をワンショットデータという. ※実際にはワンショットデータの集まりのワンショットバンクを扱うことになる. |
PCMストリームブロック |
サウンドメモリ上にリングバッファを持ち,リングバッファに波形を次々に転送していくことにより大きな波形データを再生するシステム. |
GD-DAブロック |
GD-ROM上のデジタルオーディオデータを再生するシステム.実際の再生にはGDFS関数を使用し,サウンドライブラリで音量などをコントロールする. |
FXブロック |
AICA内にあるDSPを使用し,再生データにさまざまな効果(例えば山彦効果を付けたりする)を付加するシステム.DSPマイクロコードをFXプログラムデータといい,DSPの演算結果の出力方法の情報をFCアウトプットデータという. |