第2章 実装デバイス

ビジュアルメモリシミュレータには、以下のデバイスが実装されています。


2-1 仮想CPU


ビジュアルメモリシミュレータには、三洋電機製LC86シリーズの命令セットを実行するCPUインタープリタが実装されており、これを仮想CPUと呼んでいます。この仮想CPUは、メモリエリアに格納されたバイナリコードを、実際のCPUと同じく実行します。シミュレータ用に特別なプログラムを追加する必要はありません。

仮想CPUの動作クロックは、 Windows のシステムアイドルを使用しています。1アイドルにつきn個の命令を実行します。この実行回数は、環境設定ウィンドウで指定できます。ご使用のPCの動作クロックに合わせこの値を調整してください。詳しい設定方法については「4.9 環境設定ウィンドウ」の[動作の設定]−[CPU Loop Count]を参照してください。ただし、この値を大きくすると Windows メッセージの取得時期がずれるため、ボタンなどの反応が鈍くなります。


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(C)SEGA ENTERPRISES, LTD., 1998