19-2 MAKE記述ファイル


MAKE記述ファイルは、テキトファイル形式です。作成する場合は、テキストエディタを使用します。通常、MAKEファイル名はMAKEFILEとしますが、複数のMAKEファイルが存在する場合など、ユニークな名称を付加することができます。MAKE記述ファイルは、記述ブロック、マクロ、推論規則、およびディレクティブで構成されています。

19-2-1 記述ブロック

記述ブロックは、MAKEファイルの中心となる部分です。次にMAKEの記述ブロックを示します。

ターゲット部  :  依存部
sample.eva : sample.obj sample.opt sample.cgr   ← 依存記述行
    l86k/p sample;                              ← コマンド記述ブロック
    copy        sample.eva c:\myprog\           ← コマンド記述ブロック

依存記述行

継続行の使用例

コマンドブロック

コマンド修飾子

@command

-command

コマンド修飾子の使用例

擬似ターゲット

擬似ターゲットの使用例

19-2-2 マクロ

マクロは、MAKEファイル中の文字列を別の文字列に置換する機能です。C言語における#defineと同等の機能といえます。マクロには、ユーザーマクロと組み込みマクロがあります。ユーザーによって定義されるマクロをユーザーマクロと言います。また、既に組み込まれているマクロのことを組み込みマクロと言います。

ユーザーマクロ定義

内部マクロと外部マクロ

ユーザーマクロ参照

組み込みマクロの参照

マクロ設定および参照例

19-2-3 ディレクティブ

ディレクティブは、記述ブロックの外側で、しかも行の先頭に記述します。MAKEには、次の3つのディレクティブがあります。

.IGNORE:{+|−}

.SILENT:{+|−}

.DEFAULT:

.TARGET:suffixs