15-2 8ビットカウンタモード |
8ビットカウンタモード使用時のビジュアルメモリ音声出力について説明します。
基本的な動作については「ハードウェア編」を参照してください。
8ビットカウンタモードで出力できる信号の波形と、波形を決定するパラメータについて説明します。
出力信号波形を図97に示します。
8ビットカウンタモードで音声信号を出力する手順について説明します。
8ビットカウンタモードで音声を出力する場合は、下記の手順で設定を行ってください。
出力する波形に応じたパラメータ(T1LR,T1LC)の設定します。下記の(1),(2)式を用いて、出力波形を決定してください。
音声出力信号の‘L’レベルパルス幅(10進数)=(T1LC設定値−T1LR設定値)×Tcyc … (1)
音声出力信号の周期(10進数)=(256-T1LR設定値)×Tcyc … (2)
s Tcyc:サイクルクロック
出力波形とパラメータの設定についての詳細は「15.2.1 出力波形とパラメータの設定」を参照してください。
タイマー1をモード1に設定します。モード設定に必要なレジスタは、以下の4つです。
T1CNT(ビット5:T1LONG)
P1(ビット7:P17)
P1DDR(ビット7:P17DDR)
P1FCR(ビット7:P17FCR)
モード1設定時のレジスタの値は下図のとおりです。
モード | T1LONG | P17FCR | P17DDR | P17 |
1 | 0 | 1 | 1 | 0 |
タイマー1(下位8ビット)のカウントを開始し、音声を出力します。タイマー1のカウントを開始/停止するには、下記の設定を行ってください。
8ビットカウンタモードで出力している音声を停止させたい場合は、下記の設定を行ってください。
タイマー1(T1L)のカウント停止フラグ(T1CNTビット6)を‘0’に設定します。
波形パラメータは、音声発声中(タイマー1動作中)でも変更できます。異なる周波数の音を連続して出力する場合は、タイマー1の動作を停止させずに出力波形のパラメータを変更してください。このとき、T1CNTビット4(ELDT1C)は、常に‘1’に設定しておきます。
ビジュアルメモリのブザー出力の周波数特性表を下記に示します。
T1LRの値は、ビジュアルメモリで出力可能な周波数帯の設定値を示しています。
詳細は、T1LRの値と出力周波数との対応は「15.2.4 出力可能周波数表」を参照してください。
システムクロックが32.768KHzで設定可能な周波数(理論値)を示します。
ブザーの特性上すべての周波数の音声は出力できません。表中の推奨周波数を使用してください。
音声出力信号の‘L’レベルパルス幅は、出力信号周期の1/2(Duty=50%)で設定しています。
[←] | [INDEX] | [→] |
(C)SEGA ENTERPRISES, LTD., 1999