3-2 CD CRAFTの概要 |
Dreamcast用のゲームプログラムのテストやデバッグのために、「GD Workshop」を使用してDev.BoxでGD-ROMのエミュレーションをさせていました。しかし、完成したゲームプログラムをGD-ROMに書き込む機能は、GD Workshopでは提供しておりません。GD-ROMへの書き込みには、現時点ではCD CRAFTを使用することになります(将来はGD Workshopで書き込めるようになる予定です)。
CD CRAFTはWindows上で動くアプリケーションで、ちょうど市販のCD-Rライティングソフトをイメージして頂ければと思います。CD CRAFTが市販のCD-Rライティングソフトと異なる特徴として、「GD-ROM用のスクリプトを作成する」という点が挙げられます。市販のCD-Rライティングソフトは、ソフトウェアのウィンドウ上でCD-Rの完成イメージを構築して、それから書き込むという方法を採っています。CD CRAFTもGD-ROMの完成イメージを構築するのは同様なのですが、その完成イメージのスクリプト(ファイル形式はテキストファイル)を生成し、それに基づいてGD-Rへの書き込みを行います。
一般に、CD-RライティングソフトはCD-ROMの作成手順として、事前にイメージファイルを作成するか、オンザフライで書き込むかを選択します。CD CRAFTでは次のような形式があります。
●ディスクイメージ
形式 | 内容 | 特徴 |
フルイメージ形式 | すべてのデータセクタを持つイメージファイル(従来のディスクイメージを指します)。 | ディスクイメージをそのまま持つため、ファイルサイズが非常に大きい。この形式は、書き込み動作が最も安定します。 |
コンパクトイメージ形式 | ギャップ等の冗長部分を省いたイメージファイル。CD CRAFT独自の形式。 | フルイメージ形式、オンザフライ形式の両方の特長を併せ持ちます。 |
●オンザフライ
形式 | 内容 | 特徴 |
オンザフライ形式 | オンザフライ書き込み用のイメージファイル。 | ファイルサイズは最も小さい。他の書き込み方式に比べて書き込み時の負荷がやや高くなります。 |
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(C)SEGA ENTERPRISES, LTD., 1998