付録B 用語集 |
この用語集では、GD-MとGD Workshopを使って作業をするときに必要な用語について説明します。
毎秒300セクタのデータ転送速度。略して4Xと書きます。
毎秒450セクタのデータ転送速度。
CDのトラック1の最初から測った経過時間。
American National Standards Institute(アメリカ国家規格協会)によって規定されている規格体系。
SCSIホストアダプタからプログラムを独立させるルーチンとデータ構造。
ディスクの回転速度が一定のCDドライブ。ディスクの外縁部のデータは、中心部のデータしよりも速く読み出されます。
対話型マルチメディアアプリケーションのフォーマット用の規格。Philipsによって開発されました。「Green Book」という規格書で規定されています。
CD-Rライターで使われるデータ保存用の追記型CD。CD-ROM WO(Write Once)の規格に準拠しています。ゴールドディスクとも言います。
コンピュータのデータを格納することができるCD。「Yellow Book」という規格書で規定されています。
記録可能なCD。CD-Rまたはゴールドディスクと同じ。CD-ROM WOの仕様は「Orange Book」という規格書で規定されています。
「Yellow Book(CD-ROMを規定)」の拡張規格。ISO9660フォーマット規格に準拠していますが、CD-I規格のビデオとオーディオ機能もいくつか反映させています。CD-ROM XAはフォトCD用の標準フォーマットです。
CD-ROMディスクを読み取ることができるコンピュータ周辺機器の1つ。通常CD-ROMドライブでオーディオCD(「Red Book」で規定)も再生することができます。データにアクセスする速度によって、標準、倍速、4倍速、6倍速に分けられます。
オーディオCDやCD-ROMディスク上のレーザーエラー、損傷、スクラッチによる読み取り不可能な大容量のデータを訂正するために使われるデータ訂正アルゴリズムの1つ。CIRCでは、フレームがインターリーブされ、そのデータの合計値を使ってエラーがチェックされます。CIRC方式で修復できないエラーは、ディスク2,000枚当たり1個以下です。
読み書きヘッドの下をデータが通過する速度を一定にするようにディスクの回転速度が変わるCDドライブ。
GD-Rライティングソフトウェアでディスクにデータを書き込むときに追加される符号。読み取りエラーを検出、訂正するために使われます。
データのエラーを検出するためのチェックサムとして使われる32ビットの符号。
特殊な消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)の1種。GD-Mのコントローラボードなど、コンピュータによって書き換え可能で、アップグレード可能なもの。
Dreamcastで採用しているGD-ROMの、高密度領域に格納される音楽データ。
Dreamcastで採用している、GD-ROMメディアを読み込むための装置。
GD-ROMをエミュレーションするためのハードウェアを搭載しています。GD-ROMの代わりに4GBのハードディスクを搭載しており、理論上4枚組までのソフト開発を行うことができます。
Dreamcastで採用している記録媒体。中心部が単密度領域で約35MB、外周部が高密度領域で約1GBの容量を持っています。単密度領域はCD-ROMと互換性があり、既存のCD-ROMドライブで読み込めますが、外周部の高密度領域はDreamcastでしか読み込めないようになっております。
一度だけ書き込みが可能なGD-ROMメディア。GD-Writerを使用して書き込みます。
GD-Rの書き込みができる装置。
GD-Writerをコントロールし、ソース(通常コンピュータのハードディスク)からGD-Rにデータを転送するソフトウェア。
インタラクティブCD(CD-I)の仕様を規定する規格書。
Apple Macintoshで使われるディスクファイルシステム。
CD上の情報交換の標準規格。多くのフォーマットがこの規格に基づいています。
仮想イメージと同じ。
データがすべて0で埋められているトラックのフォーマット。
「Yellow Book」で規定されているトラックのフォーマット。2,048バイトのデータの次に288バイトのEDCとECC情報が続きます。
「Yellow Book」で規定されているトラックのフォーマット。2,048バイトのデータの次に288バイトの別のデータが続きますが、誤り訂正符号は入っていません。
追記型CDの標準規格を規定する規格書。CD-R、光磁気カートリッジシステム、シングルセッション、およびマルチセッションディスクの規格が含まれています。
ディスクに記録する前にレーザー光の強度を調整するために、CDライタによって使われるディスクの最初の特別な領域。
ターゲットからCDメカニズムへ発行されるコマンドの1つ。ディスクのTOCからデータを標準速度で読み取ります。
トラックがCD-Rディスクに書き込まれている間、セッション内容の情報を一時的に保存する領域。その後、この情報はセッションのリードインエリアに書き込まれます。
VDSの一部。PVDにはCDについての情報、作成者、著作権情報などが入っています。
ソニーとフィリップス社によって共同開発された規格書。オーディオCDのディスクフォーマット、ハードウェア、フォーム、メディアの仕様を規定しています。また、「Yellow Book」とハイシエラディスクフォーマットの規格の原案にもなりました。「Red Book」では、ディスクへのピットパターンの書き込み方と同期バイトが規定され、データの各フレームまたはパケット内にCIRCの誤り訂正符号を1層入れる構造がサポートされています。
1個のコントローラに8個までのデバイスを接続できる標準インターフェイス。「スカジー」と読みます。
SCSIチェーンの始点と終点に小さな終端抵抗器を接続すること。この抵抗器で終端信号の跳ね返りを防ぎ、エラーの発生を押さえます。SCSIチェーンの始点と終点のみにターミネータを接続する必要があります。
SCSIをかいしてデバイスを接続するデータバス。SCSIチェーンの始点と終点にはターミネータを接続する必要があります。
ターゲットからGDメカニズムへ発行されるコマンドの1つ。データの送信とディスクの回転を中止します。
GDのリードインエリアに書き込まれ、ディスク上のトラック数、トラックの開始位置、データ領域の長さに関する情報が入っている領域。
GD上のセクタ00:02:16から始まる領域。PVD(主要ボリューム記述子)および、ディレクトリ構造とファイルの開始位置の情報が入っています。ISO9660規格で規定されています。
ビデオCDフォーマットのディスクの仕様を規定する規格書。
1度記録した後は何度でも読むことはできるけれども変更はできない取り外し可能な光学記憶媒体。CDとの互換性はありません。
CD-ROMデータディスクの仕様を規定する規格書。フィリップス社とソニーによって最初に提案されました。「Red Book」のオーディオディスクの規格に基づいていますが、誤り訂正プロセスが改良されています。
レーザーがディスク上のある位置に移動するのにかかる時間。最長アクセスタイムはディスクの最初から読み取り域の終わりまで移動するのにかかる時間、平均アクセスタイムは、ディスク上のある位置から別の位置に移動するのにかかる時間の平均です。
ディスクを読み取るときのエラーの発生率。
GDを構成する複数のデータファイル(実行、グラフィック、オーディオ、ビデオ)を使って、1つの連続したディスクイメージを作成するプロセス。GD-Writerソフトウェアで、GD-Rに書き込むときに使います。GD-Mでは、GDをエミュレートしたり、GDに書き込む前にディスクイメージを構築する必要はありません。ディスクイメージはリアルタイムで作成されます。
完全なディスクイメージを構築せずにソースデータを直接GD-Rディスクに書き込むプロセス。また、完全なディスクイメージを構築せずにGDをエミュレートすることを言う場合もあります。
開発用コンピュータの総称。IBM-PCやMacintoshなどがあります。
複数の領域を持つGD-Rで、データを書き込むことのできる次のセクタのアドレス。前の領域のリードアウト情報に書き込まれています。
ディスクに書き込まれるファイルを示すポインタのテーブル。オンザフライでGDに書き込むときや、ディスクに実際に書き込む前にディスクイメージを構築するために使われます。
CD-ROM 複製業者によってゴールドディスクをもとにして作成されるガラスディスク。最終製品を複製するときにマスターとして使われます。
RAMの一部。ディレクトリ情報などの頻繁に使うデータを一時的に保存するために使われる特別な部分。
ある種のCD-ROMドライブにディスクを収容するために使う専用のケース。キャディ式のCD-ROMドライブは、トレイ式に比べるとCD-ROMドライブ内にホコリが入りにくいような構造になっています。キャディ使わないCD-ROMドライブをトレイ式と言います。
特定のセッションでディスクに書き込まれるトラックの一覧。
マルチセッションのCD-R(追記型CD)で、これ以上データを書き込めないようにクローズされたもの。現在のセッションのリードインに書き込み可能なセクタを記録しないことによってデータが書き込めないようにします。「付録B 用語集」の「リードイン」を参照してください。これによって、CDライティングソフトウェアに新規データを書き込む位置が伝わらなくなり、CDに書き込むことができなくなります。
読み書きヘッドをディスク上のあるトラックから別のトラックに移動させるのにかかる時間。
1セッションだけ書き込まれたCD、またはディスクの最初の1セッションだけを読み取ることのできるCD-ROMプレイヤー。
ディスクが回転しはじめ、規定の速度になるまでにかかるミリ秒単位の時間。
レーザーがディスク上の指定された位置に移動してから焦点を合わせるのにかかる時間。
2352バイトのデータのこと。フレームとも言います。毎秒75セクタのデータ転送速度を標準速度といいます。
マルチセッションCD-R上の1セッション。各セッションは、リードインエリアから始まり、リードアウトエリアで終了します。「Orange Book」の追記型CD用規格で仕様が規定されています。
セッションを終了するには、CDの目次(TOC)を更新し、リードイン(次の書き込み可能セクタ)をCDに書き込みます。これで、CDライティングソフトウェアでCDに次のセッションを書き込むことがで来ます。
あるトラックの開始後経過した時間。
開発プラットフォームの総称。例:IBM-PC、Macintosh、Dreamcast。
「付録B 用語集」の「SCSIターミネータ接続」を参照してください。
GDのイメージが収録されているファイル。このファイルにはすべてのデータファイル(実行、グラフィック、オーディオ、ビデオ)、およびECCとEDCコードが入っています。
ディスクの特定の領域に保存されたポインタのライブラリ。ディスク上のすべてのファイルの格納場所が示されます。
ISO9660標準フォーマットで規定されているディスク上のデータが書き込まれる部分。絶対時間 00:02:16から始まります(TOCの次の使用可能なスペース)。
GD上のデータや音声が記録される領域。Mode 0、Mode 1、Mode 2、およびGD-DAの4種類のトラックがあります。
論理ディスクフォーマットの標準規格。ハイシエラグループ(High Sierra Group)によって最初に提案されました。MacintoshのCD-ROMで採用されている形式です。本質的にはISO9660規格と同じです。
標準速度のドライブの2倍の速度で、ディスクを読み取ることができるCD-ROMドライブ。毎秒150セクタのデータを読み取ることができます。
ISO9660とMacintosh HFSの両方に対応したフォーマットのディスク。どちらのフォーマットのユーザーにも同じ1枚のディスク(たとえば、雑誌の付録のディスクなど)でデータを配布したいときなどにCD-ROMの開発者が使います。
CDの表面に刻まれた溝(凹部)の部分。レーザー光を分散します。デジタル信号の値「0」を示します。
毎秒75セクタのデータ転送速度。
読み出し専用メモリ(ROM)チップに格納されているプログラム。
読み書きヘッドがディスク上の指定された位置に移動し、焦点を合わせてデータを読みはじめるまでにかかる時間。
CD-ROM XAと「Orange Book」の規格に基づいたコダック社仕様のCD。ディスプレイ用からフルカラー印刷用の5種(標準ディスク)、または6種(プロディスク)で写真画像を記録するのに使われます。
トラックの前に書き込まれたギャップ。
ディスクに書き込む前に、データをセクタとトラックに分け、適切なヘッダーと誤り訂正情報を追加する過程。
セクタと同じ。2352バイトのデータを指します。毎秒75フレームのデータ読み取り速度を標準速度と言います。
各セクタの最初の4バイト分の領域。セクタのアドレスと記録モードの情報が入っています。
トラックの後に書き込まれたギャップ。
1枚のCD-ROMディスク。ISO9660規格で規定されています。
コンピュータがディスクからデータを読み取れるように、ディスクをコンピュータのCD-ROMドライブに挿入すること。また、CDが挿入されたことをコンピュータに認識させる過程を指すこともあります。
CD-ROM複製業者によってCD-Rディスクをもとにして作成されるガラスディスク。最終製品を複製するときに使われます。
マスターを作成すること。
複数のセッションにデータが書き込まれているCD-ROM。また、マルチセッションのディスクを読み取れるCD-ROMドライブのことを言うこともあります。
コンピュータデータトラックとオーディオ(CD-DA)トラックの両方があるCD。コンピュータデータはすべてトラック1上にあり、CD上の残りのスペースはオーディオトラックとして使われます。
CDライタでCD-Rディスクに記録するプロセス。レーザーでディスクにランドとピット(凹凸)を焼き付けることから、「焼き付け(burn)」と言われます。また、CDライティングとも言います。
CD上のピットとランドで示されるデータを読み取るCD-ROMドライブ内のレーザー機構。
CDの表面の平らな部分。ここで反射したレーザー光が読み書きヘッドのセンサーで感知されます。デジタル信号の値「1」を示します。
CD-Rディスクのセッションの終わりを示す領域。
CD-Rディスクの各セッションの最初に書かれた4,5000セクタ(約9MB)の領域。セッションの内容の詳細と、終了していないマルチセッションディスクでは、次の書き込み可能なアドレスの情報が入っています。
CDメカニズムの読み書きヘッドに使われます。CDの表面のランドとピット(凹凸)を読み取ります。