1-3 CRI ADXの概要 |
ADXの特徴は、以下の通りです。
ADX圧縮、DreamcastADPCM圧縮、非圧縮の音声データを簡単なAPIで再生できます。ADX圧縮されたデータ(ADXデータ)は、データ転送も含めて約2%のCPU負荷でCDクオリティ(44.1KHzステレオ)の音声を再生できます。また、ADXデータは、シームレスにループ再生することができます。
GD-ROMから複数の音声ファイルを同時に再生できます。
ADXファイルシステムによりGD-ROMから音声を再生しながら、さらにゲームデータを読み込むことができます。
ソフトウェアの構成を下記に示します。ADXライブラリを用いて音声を再生したり、ゲームデータを読み込むためには、ADXライブラリAPIを使用します。詳細については『ADX再生ライブラリ組み込みマニュアル』『ADXファイルシステム組み込みマニュアル』をご覧ください。
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図4 ADXのソフトウェア構成 |
ADXデータを作成するツールとして以下のものがあります。
ADXENCD.EXE : ADXエンコーダ
ADXCAT.EXE : メモリインデックス再生用結合ツール
AFSLNK.EXE : ADXファイルシステム用結合ツール
DADENC.EXE : Dreamcast ADPCMエンコーダ
AX.EXE : 一括処理ツール
ADXライブラリを使用するためには、以下のヘッダファイルをインクルードしてください。
CRI_ADXT.H : ADX再生ライブラリ用ヘッダファイル
CRI_ADXF.H : ADXファイルシステムライブラリ用ヘッダファイル
また、以下のライブラリファイルをリンクしてください。
CRI_ADXS.LIB : ADXライブラリ
SG_MW.LIB : ミドルウェア基本ライブラリ
ADXとMPEG Sofdecを併用するときは、リンカに対し、以下の順にライブラリファイルを指定し、ADXライブラリが優先的にリンクされるようにしてください。
CRI_ADXS.LIB : ADXライブラリ
SOFDEC.LIB : MPEG Sofdecライブラリ
SG_MW.LIB : ミドルウェア基本ライブラリ
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(C)SEGA ENTERPRISES, LTD., 1999