環境設定ウィンドウでは、一般設定とシミュレータの動作設定を行います。
環境パネルで設定した項目はビジュアルメモリシミュレータをインストールしたフォルダのFilesフォルダに“VMS.ENV”ファイルとして保存されます。ビジュアルメモリシミュレータを起動するとこのファイルが読み込みまれ、設定された環境が復元されます。
一般設定では、起動時の設定や、警告指定などを行います。
次回の起動時に現在読み込んでいるアプリケーションを、自動的に読み込むためのチェックボックスです。現在のアプリケーション名はメインウィンドウのタイトルバーに表示されています。
次回の起動時に、Reset動作を行い自動的に実行を開始します。このチェックボックスは[Load Application]と同時に使用すると、アプリケーションを読み込んだ後、自動実行が可能となります。
次回の起動時にシステムBIOSを自動的に読み込みます。読み込まれるシステムBIOSの種別は次のシステムファイルの設定によって選択されたファイルとなります。
![]() アプリケーションの自動実行を行う場合には必ずこのチェックボックスをチェックします。 |
[Load System File]チェックボックスで読み込まれるシステムファイルを選択します。システムファイルは[Quick Start BIOS]と[Full Size BIOS]の2種類です。これらはオプションボタンになっており、どちらかを選択します。
![]() クイックスタートBIOSは起動時の時計設定がスキップされることを除き、フルサイズBIOSとまったく同等の機能を実装しています。 |
LDC命令実行時に参照されるアドレスがアプリケーション領域以外になったときに警告メッセージを出力します。領域外とは、読み込まれたHEXファイルの最終アドレスより上位のアドレスです。
XRAMのアドレスで、未実装メモリ領域をアクセスした場合に警告メッセージを出力します。また、XRAMの存在しないバンク3を指定したときも警告を出力します。
スタックポインタ(SP)の値を監視するスイッチです。監視領域は続くテキストボックスにより、開始と終了の値を指定します。スタックの深さが重要なアプリケーションの場合は、これを設定することで警告メッセージを出力させることができます。
![]() ビジュアルメモリシミュレータがリセットされると、システムBIOSはSPを7FHに設定します。SPがINCされた後データがスタックにストアされますので、実際のデータは80Hから上位の0FFHに向かって消費されます。 |
警告メッセージは出力した段階では仮想CPUの実行を停止させません。警告時に実行停止するためには、このチェックボックスをチェックします。
各GUIコントロールに設定されているヒントを表示します。チェックしていると表示、チェックしていないと非表示です。
この値は Windows から呼び出された1回のシステムアイドル処理で、仮想CPUの命令をいくつ実行するかを決定します。この値を大きくすると仮想CPUの実行が早くなります。命令実行の結果、シミュレータレベルで描画等の動作をともなう場合は、描画速度に拘束され、ループカウント値を大きく取っても効果がなくなります。逆に Windows のメッセージハンドリング時期が遅れる結果を招き、各種GUIコントロールの反応が鈍くなります。動作しているコンピュータの動作クロックに影響を受けますので、適当な値を設定してください。デフォルトでは20が設定されています。
タイマー遅延カウント値は仮想ビジュアルメモリタイマーへのクロックを調整するためにあります。
タイマーはn回の命令実行後にカウンタが起動されます。タイマー遅延カウント値はこのnの値です。
つまり、この値はタイマーを動作させる遅延時間を表すことになります。この値を大きく取ると、タイマーのカウント時間が遅くなります。デフォルトでは10が設定されています。
この値は、逆アセンブルリストの行数を指定します。メインウィンドウの[Length]チェックボックスがチェックされているときに有効となります。デフォルトでは32が設定されています。
PWM出力は、実際のハードウェアを搭載していないため、シミュレータでは正確な周波数を出力できません。ビジュアルメモリシミュレータレベルで、PWM出力が可能になった段階で、“PWM.WAV”ファイルを再生します。このチェックボックスはWAVファイルの再生 を許可するためにあります。チェックされている状態でで再生許可、チェックされていない状態で再生不許可です。
ビジュアルメモリイメージのボタンに割り当てられているキーの設定を変更することができます。
このグループの構成は、左からビジュアルメモリのボタン選択のためのオプションボタン、現在設定されているキーの名称、設定ボタン、設定候補のリストボックスです。
使用方法は、設定したいビジュアルメモリボタンをオプションボタンの中から選択します。
次にリストボックスより、設定キーを選択し、設定ボタン [<<] を押します。もしくはリストボックスをダブルクリックします。設定されたキーは黄色で表示されます。
このグループはシステムコンソールのフォント、色、スクロールバーなどのオプション指定を行います。
システムコンソールで使用する文字フォントを指定します。このボタンをクリックするとフォントダイアログが表示されます。任意のフォントを設定してください。
![]() フォントダイアログには縦書きフォントも表示されますが、これらは指定しないでください。 |
システムコンソールの背景色を指定します。このボタンをクリックするとカラーダイアログが表示されます。任意のカラーを選択してください。
システムコンソールのスクロールバーの表示オプションです。
システムコンソールで、バッファリングする行数を指定します。最大値は1000行です。デフォルトは300行を指定です。行数が大きくなるとスクロールの負荷が大きくなります。