Dreamcastソフトウェア作成基準/Ver.2.00J

20.プレイ履歴

対応を行っておくことで、プレイ履歴のデータを参照してゲーム内容(難易度や展開等)に変化をつけることを可能にする。そして将来的にはプレイ履歴のデータをネットワーク経由にて回収し、さらなるゲーム開発に役立てることを目的としています。

 

20.1 プレイ履歴の保存

ゲーム中にプレイ履歴保存に対応する場合、以下の規定に従ってください。

 

■必須:タイトル毎のフリーエリアには、氏名・住所・電話番号などのユーザーを特定するようなデータを保存してはならない。

■必須:フリーエリアのデータがないと正常なゲームプレイができなくなるようなデータを保存してはならない。(オプションの設定・ゲームデータのバックアップ等)

本体メモリ内には、100タイトルまでのプレイ履歴が保存可能ですが、100タイトルを越えた場合、最後に起動した日時が古いタイトルから、順に新しいタイトルへ上書きされるため、フリーエリアのデータも将来上書きされる場合があるためです。

  

 

20.2 プレイ履歴の送信

プレイ履歴の送信にはサーバ側の対応が必須のため、現状では全てのPJでプレイ履歴の送信が可能になってはおりません。暫定的に送信時の規定を記載します。

 

■必須:プレイ履歴を送信する場合には、ユーザーにプレイ履歴が送信データに含まれることを明示しなければならない。
 

○参考例:上記明示。「今まで遊んだゲームの情報を送信します」

 

■必須:プレイ履歴送信する場合、送信前にユーザーの確認をとらなくてはならない。

送信前の画面にて、「送信する/送信しない」の選択をユーザーに行わせ、確認をとる。

 

  

20.2.1 随時必要に応じて、アプリケーション側からプレイ履歴の送信を行う場合

ゲーム開始後、随時プレイ履歴データを送信しそれによってゲーム進行に変化があるような場合を想定しています。

 

■必須:ゲーム開始時にプレイ履歴をゲーム中に送信することがあることを明示した上でユーザーが送信の可否を選択可能であること。

ただし、ユーザーが送信を行わない場合に、ゲーム内容(難易度や展開等)に変化をつけるかどうかはアプリケーションにおまかせします。
 
例。「本体メモリのプレイ履歴を利用しますか?利用すると通信時に履歴の一部がモデムを通じて送出されます。(はい/いいえ)」

 

■必須:オプション内に、ゲーム開始後にプレイ履歴をゲーム中に送信するかどうかが選択可能な項目があること。

  

 

20.2.2 明示的にユーザーが操作を行うことでプレイ履歴の送信を行う場合。

例えば、WEBブラウザーを内包したアプリケーションにおいて、ユーザーがブラウザーへの切り替えを行いそのアップロード機能を利用する場合を想定しています。

■必須:送信確認画面を設けて、ユーザーが送信する・しないを選択できるようにしなければならない。またその際には、送信するデータの説明を行い、ユーザーが送信する内容・利用目的を必ず説明すること。

説明は必ずしもアプリケーション内の画面である必要はありません。

基本的には、そのアプリケーション以外のブラウザからもアップロードをする場合が考えられるので、「データを受け取るWEB側にてプレイ履歴を送信するかどうかの選択が行えること」をおすすめします。

 


               
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