6-5 プログラムファイルのプロファイル
プロファイラは日立SHシリーズのプロセッサ用に書かれたプログラムファイルの実行時の振る舞いを調べる強力な解析ツールです。
プロファイラを使うことによって、プログラムにどれだけ時間がかかっているか、関数が実行時にどう呼ばれているかがわかります。難解なコードを解析し、プロファイラが生成する情報を使用することができます。
正確な結果を得るためには、あらかじめDACHECKを実行してキャッシュをオフにします。
プロファイラとシミュレータは同時に実行してはいけません。
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プロファイラを開く
[Target]リージョンで欲しいプロファイラのプロセッサを選択します。
- [Debug]メニューをクリックして、[Profiler]をクリックします。
- [Targer]リージョンで右クリックし、[Profiler]をクリックします。
- ショートカットキーを利用します([Ctrl]+[Alt]+[X])。
6-5-1 プロファイラのショートカットメニューを使用する
[Trace Tree Profile Display]を選択する場合には、プログラムの実行前にプロファイラを実行しなければなりません。
特定の関数にタグを付けるには、プロファイル中でそのエントリをダブルクリックします。
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6-5-2 [Profiler]ツールバーのオプション
正確な結果を得るためには、あらかじめDACHECKを実行してキャッシュをオフにします。
[Trace Profile]を選択する場合には、プログラムの実行前にプロファイラを実行しなければなりません
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プロファイラの設定
[Profiler Setup]ダイアログのオプションは、どのようなプロファイル情報を生成するかを設定します。プロファイラを設定するには次のようにします。
- プロファイラで右クリックし、[Setup]をクリックします。
[Profiler Setup]ダイアログが表示されます。
- 次のいずれかを行います。
- [Statistical Profiling]を選択し、プロファイラ実行時のサンプル周期、長さを指定する
- [EVA Trace Profiling]を選択する
正確な結果を得るためには、あらかじめDACHECKを実行してスタブルーチンでキャッシュを使用しないようにします。
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プロファイラ中のデバッグ識別子
すべてのCodeScapeのデバッグ機能はプロファイラの実行中に有効です(デバッグ機能は、プログラムの実行制御、コードのステップ実行、ブレークポイント、PCへのカーソルのセットといったコマンドを含みます)。
6-5-3 プロファイルの表示形式
プログラムの使用時に、次のプロファイルができます。
- [The Trace Tree Profile Display]
- [The Function Profile Display]
[The Trace Tree Profile Display]
[The Trace Tree Profile Display]はそれぞれの呼ばれる関数、呼び出す関数を表示します。
関数がヒットすると、それぞれの関数がプログラムの実行中に何回ヒットしたかが表示されます。
正確な結果を得るためには、あらかじめDACHECKを実行してスタブルーチンでキャッシュを使用しないようにします。
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[The Funciton Profile Display]
[The Function Profile Display]はそれぞれの呼ばれる関数、呼び出す関数を表示します。[Function Profile]は、それぞれの関数の実行中に合計どれだけの時間がかかったのか、またそれぞれの関数にかかった時間、その関数の子に相当する関数にかかった時間を表示します。
関数の検索
関数を検索するには、次の操作を行います。
- 検索を開始したい箇所に挿入ポインタを移動します。
- 現在のプロファイルで検索したい文字列を入力します。
プロファイラが自動的に検索し、もっとも近いものを表示します。
- 検索を続けるなら、[Enter]キーをクリックします。
検索は文字列、または文字列の一部も可能です。
プロファイラは照合するものを見つけ、降順に表示します。
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(C)SEGA ENTERPRISES, LTD., 1998