D-3 発振制御レジスタ |
発振制御レジスタ(OCR)を操作することで、発振回路の切り換えおよび、発振の停止と動作、システムクロックの分周比を設定できます。
これらを積極的に操作することで、電池寿命を長引かせることが可能です。
OCR7を操作することで、システムクロックを1/12または1/6分周したものをサイクルタイムに設定できます。
1をセットすると、システムクロックを1/12分周したものがサイクルタイムになります。LCDへの描画の際は、RC発振の1/12分周を利用してください。
0にリセットすると、システムクロックを1/6分周したものがサイクルタイムになります。1/6分周は、1/12分周に比べ約1.2倍の電流を消費します。フラッシュメモリへの書き込みは、RC発振の1/6分周で行なってください。
分周比 | 水晶発振のサイクルタイム | RC発振のサイクルタイム |
1/12(OCR7=0) | 366.210μs | 12.568μs |
1/6(OCR7=1) | 183.105μs | 6.284μs |
OCR5とOCR4を操作することで、発振回路を切り換えることができます。
OCR5=0,OCR4=0にすると、RC発振回路がシステムクロックとなります。
OCR5=1,OCR4=0にすると、水晶発振回路はシステムクロックとなります。
![]() OCR5,OCR4はシステムクロックへ供給する発振回路の切り換えのみ行ないます。消費電流を少なくするには、発振回路の発振動作自体を停止させる必要があります。 また、システムクロックを停止中の発振回路に切り換える際は、必ず300μs以上ウェイトをおいてください。 |
OCR1を操作することで、RC発振回路の動作を停止・開始させることができます。
OCR1に1をセットすると、RC発振回路の動作が停止します。0にリセットすると、発振を開始または継続します。
水晶発振で動作中は、RC発振を停止させるようにしてください。RC発振を動作させていると、1.1倍の電流を消費します。
![]() 水晶発振は、時計機能で利用していますので発振を停止しないようにしてください。 |
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