第1章 概要

ビジュアルメモリシミュレータは、ビジュアルメモリのハードウェアをシミュレートする、仮想マシンシステムです。このシステムはビジュアルメモリ用に開発されたプログラムを、特別な処理を加えることなく、実行することができます。


1-1 特徴


ビジュアルメモリシミュレータの内部は、仮想CPUを中心に、いくつかの仮想デバイスにより構成されています。

仮想CPUはインタープリタとして作られています。実行ファイルは、仮想CPUによって1命令ずつフェッチされ実行されます。周辺デバイスも実装されていますので、プログラムの実行をほぼ100%確認することができます。また、ビジュアルメモリシミュレータへ実行ファイルを読み込ませるための特殊なプログラムやハードウェアは必要ありません。

ビジュアルメモリシミュレータは、すべてソフトウェアで構成されているため、実際のビジュアルメモリと動作速度の違いがあります。動作タイミングや音などの実際の速度を要求する確認の場合は、実機にて実行してください。ビジュアルメモリシミュレータの目的はプログラムの論理的検証にありますので、開発サイクルにおいて実機と使い分けると効果的です。


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(C)SEGA ENTERPRISES, LTD., 1998