1-5 LCD表示 |
ビジュアルメモリのLCDには、横48ドット×縦32ドットのドットマトリクス液晶画面と、動作モードを示す4つのアイコンがあります。
LCDへの描画は、描画専用のXRAMに描画データを格納します。
LCD描画専用のRAMをXRAMといいます。 一般のコンピュータのビデオRAMに相当します。
XRAMは3バンクで構成されており、バンク0,1はアプリケーションからの描画も可能です。ただし、バンク2は動作モード表示用アイコンのXRAMなので、アプリケーションからは利用できません。
XRAMのバンク0は、LCDの上半分(48×16ドット)に対応し、バンク1は下半分(48×16ドット)に対応します。
LCDの1ドットが、XRAMの1ビットに対応します。XRAMの1バイトがLCDの横8ドットになり、6バイトで横1ラインを表示します。
Dreamcast接続中は、Dreamcastから受け取った描画データをシステムプログラムがXRAMに転送します。したがって、ゲームのサブ画面などに使用する場合は、画面イメージをそのままビジュアルメモリに転送します。画像を転送するにあたって、ビジュアルメモリの上下の向きに注意してください。イメージの上下反転は、Ninjaライブラリで変更可能です。
ビジュアルメモリには、ANKのキャラクタフォントが搭載されていますが、システムプログラム専用なので、アプリケーションから利用してはなりません。
LCDの描画は、LCDを黒く表示させてたいドット対応するXRAMのビットをセットします。
アイコンは、ビジュアルメモリの動作モードを表示するためのものなので、アプリケーションでは使用しないでください。
ビジュアルメモリのLCDは、次のような画面です。
LCDディスプレイは、CRT型のディスプレイと画面リフレッシュの概念が異なります。
XRAMへのデータ転送が終わるとただちにLCDへの表示を行いますが、実際はLCDの反応速度による応答遅れが発生します。LCDの応答が遅れた場合、残像現象やフリッカーが発生し、表示が大変見にくくなります。
また、単体動作時とDreamcast接続時ではクロックが異なるため、単体動作時はLCDの表示速度が遅くなります。
ビジュアルメモリのLCD画面リフレッシュの推奨値は、200μ秒以上です。
下記の点に注意して、アプリケーション開発にあたってくさだい。
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(C)SEGA ENTERPRISES, LTD., 1999