2-7 IP.SUB |
次のリストはIP.SUBのサンプルです。注釈をつけた範囲は、作成するゲームプログラムに合わせて変更する必要があります。
;======================================================================= ; ip.sub -- Subcommand File for SH Linkage Editor ; Copyright(c) SEGA ENTERPRISES, LTD., 1998 ; Ver.0.10(1998-01-05) Written by eMuKei ; Ver.0.60(1998-07-08) Updated by eMuKei ; Ver.1.00(1998-09-01) Updated by eMuKei ;======================================================================= Input lib\systemid.obj Input lib\ip.lib(toc) Input lib\ip.lib(sg_sec) ;---ここから Input lib\ip.lib(sg_arejp) Input lib\ip.lib(sg_areus) Input lib\ip.lib(sg_areec) Input lib\ip.lib(sg_are00) Input lib\ip.lib(sg_are01) Input lib\ip.lib(sg_are02) Input lib\ip.lib(sg_are03) Input lib\ip.lib(sg_are04) ;---ここまで Input lib\ip.lib(sg_ini) Input lib\aip.obj Input lib\zero.obj STart IP(0ac008000) ;Print ip.map CHeck_section align_section EXIt ;====== End of file ====================================================
Dreamcastのゲームディスク(GD-ROMメディア)には、対応する地球上の地域を設定することができます。例えばゲーム中のメッセージに漢字を表示するのであれば、対応地域は日本ということになります。この場合、日本以外の地域で販売されているDreamcastにこのGD-ROMを入れて起動しようとしても、起動しないことになります。いまは漢字を例に挙げましたが、実際には各メーカー様のサポートの範囲等、様々な理由があると思います。
GD-ROMがどの地域での動作を保証しているのかは、イニシャルプログラム(IP.BIN)に記録されています。具体的には、ビルド前のSYSTEMID.SRCの対応エリアシンボル(0030h〜0037h)と、IP.SUBでリンクする対象地域用のエリアオブジェクトです。
それぞれのエリアコードに対応するエリアオブジェクトはセガより提供され、SYSTEM.SRCで定義する対応エリアシンボルに合わせ、これらのエリアオブジェクトを使用します。
用意されるエリアオブジェクトは次の8つです。
エリアオブジェクト | 対象エリア |
SG_AREJP.OBJ | 日本含むアジア |
SG_AREUS.OBJ | 北米、南米 |
SG_AREEC.OBJ | 欧州 |
SG_ARE00.OBJ | ダミー0 |
SG_ARE01.OBJ | ダミー1 |
SG_ARE02.OBJ | ダミー2 |
SG_ARE03.OBJ | ダミー3 |
SG_ARE04.OBJ | ダミー4 |
SG_ARE05.OBJ | ダミー5 |
SG_ARE06.OBJ | ダミー6 |
リンクする時には、対象エリアオブジェクト以外はすべてダミーオブジェクトで埋め、必ず8つのエリアオブジェクトをリンクする必要があります。ダミーオブジェクト以外のエリアオブジェクトには、対象地域以外のエリアオブジェクトは入れないようにしてください。
例えば、アジア地域のみ対応としてシステムIDに記載されていれば、リンクするオブジェクトファイルは、SG_AREJP.OBJと7つのダミーオブジェクトになります。
SYSTEMID.SRCの内容と、リンクされているエリアオブジェクトが一致しない場合には、起動時のセキュリティは外れず、起動しないディスクになりますので注意してください。
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(C)SEGA ENTERPRISES, LTD., 1998