1-4 ファイル管理 |
ビジュアルメモリに搭載されているフラッシュメモリの総容量は、128Kバイト(64Kバイト×2バンク)です。 このうち、28Kバイトはシステムで予約されています。
このフラッシュメモリは、128バイトを1ブロックとしてシステムに管理されます。したがって、ファイルの最小読み書き単位は、1ブロック(=128バイト)となり、最大200ブロックのデータが保存できます。
ビジュアルメモリには、アプリケーションの実行ファイル1つを転送できます。実行ファイルは、必ずフラッシュメモリのブロック番号00Hから連続したブロックに転送する必要があります。最大64Kバイト(=128ブロック)の実行ファイルを転送し、実行することが可能です。
ビジュアルメモリに複数のアプリケーションを転送・実行したり、64Kバイトを越える実行ファイルを転送・実行することはできません。
管理領域はメモリの最上位領域(ブロック番号0FFH)からの15ブロックを使用します。この領域は、システム領域(1ブロック)、FAT領域(1ブロック)、ファイル情報(13ブロック)の3つの領域に分かれています。
システム領域は、Dreamcastから行なうビジュアルメモリのフォーマットを除いて書き込み禁止です。
FAT領域は、2バイト(16ビット)で1つのブロックを管理し、ブロックのチェーン構造を保持しています。
ファイル情報は、1ファイルあたり32バイトの情報を持ち、最大200ファイルまで管理できます。32バイトのうち12バイト(半角文字換算で12文字まで:ASCIIコード)は、ファイル名を示しています。なお、階層構造はサポートされていないので、サブディレクトリを作ることはできません。
ファイルが格納できるデータ領域は、ブロック番号00H〜0C7Hの200ブロックです。 ファイルは0C7Hから00Hに向けて格納され、アプリケーションは00Hから格納されます。
00H〜7FHと80H〜0FFHはバンク切り換え方式によって管理され、切り換えはOSプログラムで自動的に行われます。
フラッシュメモリの読み書きは、必ずOSプログラムを呼び出してください。
システムプログラムおよびシステムモードで使用される領域です。この領域は、書き込み禁止です。
[←] | [INDEX] | [→] |
(C)SEGA ENTERPRISES, LTD., 1999