第1章 ミドルウェアの概要 |
1-1 はじめに |
ミドルウェアとは、アプリケーションとハードウェアの間に位置するソフトウェアの部品です。ミドルウェアは、ミドルウェアベンダからツールやライブラリとして提供されます。
これらのツールやライブラリによって、アプリケーション開発者は簡単に圧縮された映像や音声を再生したりすることができます。
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図1 ミドルウェアの構成 |
現在、Dreamcast用ミドルウェアとして以下のものがあります。
MPEG Sofdecは、映像をMPEG1圧縮、音声をSofdecAudio圧縮した動画を再生できます。
ビットレートは、150KByte/Sec〜600KByte/Secです。450Kbyte程度で映像の劣化を感じることなく再生できます。CPU負荷は解像度とビットレートに依存しますが、320×240の解像度で300Kbyte/Sec程度のビットレートであれば、50%でデコードできます。また、国際標準であるMPEG規格の映像データを再生できますので、市販のMPEGエンコーダ用いて作成したデータも再生できます。
CRI ADX(以下ADX)は、以下の3つの特徴を持ちます。
ADX圧縮された音声データ(独自フォーマット)は、CDクオリティで再生できます。CPU負荷は、44.1KHzのモノラル音声で約0.7%です。また、シームレスループ再生することができます。
非圧縮、DreamcastADPCM圧縮されたWAVファイルフォーマットの音声データをGD-ROMから再生できます。単独のストリームのみ再生可能です。
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(C)SEGA ENTERPRISES, LTD., 1999