Dreamcastソフトウェア作成基準/Ver.2.00J

17.複数枚組ディスクでのディスクの入れ替え

17.1 ディスクの入れ替えの前提

今回のDreamcastでは、ディスクが「DREAMCAST専用のディスク」であるかどうかの「ディスクチェック」を行うにあたり、基本的には、本体ブートロムのメニュー(サターンでいうところのマルチプレイヤー画面)を通さない仕様です。ただし、二枚目以降でソフトリセットを行った場合等を考えると、「タイトル画面」「著作権表示」は必要と思われます。

また、特に、この例外を除くと書かれていない限り、15.バックアップ等のソフトウェア作成基準の規定には必ず従ってください。

  

 

17.2 二枚目以降からの起動

■必須:(17.2.1)に示す例外を除き、3.ゲーム開始までのシーケンスに準拠している。

 

 

17.2.1 二枚目以降からの起動の例外

・デモンストレーション
 
・スタート/オプション選択画面
 
・オプション
 
・タイトルループ(ただし、デモンストレーションがない場合のみ)については、なくてもかまいません。

  

 

17.3 ゲーム中のソフトリセット

■必須:(17.3.1)を除き、ゲームスタート後のソフトリセットでは、現在本体に入っている「各ディスク」のタイトル画面へ飛ぶようになっている。(「ディスク3」をいれてのリセットであれば「ディスク3」のタイトル画面へ)

各ディスクのタイトルループでは、4.1.4.2 オムニバス形式のアプリケーションの場合にあるように、本体ブートロムのメニュー画面(サターンでいうマルチプレイヤー画面)へ移行してください。

  

    

17.3.1 ディスク入れ替え画面でのソフトリセット

■必須:ディスク入れ替えを行う画面で、ディスクドアがオープンしているときのソフトリセットでは、本体ブートロムのメニューへ飛ぶようになっている。

誤ったディスクをいれたユーザーが、メニューにてタイトルの確認・セーブファイルの確認を行えるよう、ソフトリセットの飛び先は、本体ブートロムのメニューにしてください。
 
ディスクを入れ替えする画面で、ディスクドアをオープンする前に、ソフトリセットをした場合、「各ディスク」のタイトル画面へ飛ばして下さい。

    

□推奨:ディスク入れ替え画面終了(ドアが開かれ再び閉じられたとき)から次のメインゲームが始まるまでの間に、ソフトリセットをした場合、本体ブートロムのメニューに飛ばして下さい。

上記の間は、アプリケーション都合を考え、例外的に下記の対応も認めます

・飛び先を「各ディスクのタイトル画面」にする
・ソフトリセットの操作が効かない

     

  

17.4 ゲーム進行にともなうディスクの入れ替え(ディスク1終了後ディスク2へ等)

   

■必須:ディスク入れ替えの時に、「オープンボタンを押して、ディスクドアを開きディスクの入れ替えを行ってください。ディスクXとディスクYを入れ替えたあと、ディスクドアをしめて下さい。」等という警告メッセージを表示している。

   

■必須:ディスク入れ替え後、必ずブートロムの「ディスクチェック」を経由している。

  

■必須:ブートロムの「ディスクチェック」の結果が NG であった場合、「これはディスクXではありません。オープンボタンを押して、ディスクドアを開きディスクの入れ替えを行ってください。ディスクXをいれた後、ディスクドアをしめてください」等の警告を表示し、再度ディスクの交換を促してください。

     

□推奨:ディスク入れ替え後は、ブートロムのメニュー・ロゴ・タイトル画面等の起動シーケンスの画面の表示なしでゲームを再開できるようにしてください。

   

□推奨:ディスク入れ替えの際にオープンボタンを押しても、ブートロムのメニューへいかず、入れ替え画面を表示したままでのディスク入れ替えが可能にしてください。

ディスク入れ替え後、ソフトリセットをかけることで、一度ブートロムのメニュー画面へとび、その後ユーザーにロードさせることで入れ替えたディスクのゲームを開始させることも可能でしょうが、ユーザーを興ざめさせないためにこういったつくりは避けてください。

    

□推奨:ディスク入れ替えの直前に、ユーザーがセーブできるようにしてください。(またはセーブコマンドが選択可能としてください。)オートセーブの場合、入れ替えの警告表示前にオートセーブを行ってください。

ディスク入れ替えを区切りとしてユーザーがいったん電源を切るケースが考えられます。その場合、次回電源ON時に続きがすぐにはじめられるよう、セーブ可能にするようにしてください。

     

■必須:ディスク入れ替えの際に、ユーザーが入れたディスクが間違っていた場合、「これは(アプリケーション名)のディスクXではありません。オープンボタンを押して、ディスクドアを開きディスクの入れ替えを行ってください。ディスクXをいれた後、ディスクドアをしめてください。」等と表示される。

   

■必須:ディスク入れ替えシーケンスに入る際には、メモリー上に警告画面のデータをロードし、ドアオープン→ディスク入れ替えをユーザーが行ってディスクを読めなくなった後でも、正しく警告画面が表示される。

今回、本体ブートロムのメニュー(サターンのマルチプレイヤー画面)を経由しないので、ディスク入れ替え後に正しいディスクに入れ替えられない場合には、警告画面をロードすることはできなくなります。そのため、あらかじめ、メモリー上に警告画面のデータを用意してください。

    

 

17.5 複数枚組でのロード(違うディスク用のセーブファイルをロードした場合)

 

■必須:現在入っているディスクと異なるディスクのセーブファイルをロードした場合「オープンボタンを押して、ディスクドアを開きディスクの入れ替えを行ってください。ディスクXを入れたあと、ディスクドアをしめてください。」等という警告メッセージが表示される。

    

■必須:上記でディスクを入れ替えた後、必ず本体ブートロムのディスクチェックを経由している。

    

■必須:ディスク入れ替えを要求した後、ユーザーが入れたディスクが間違っていた場合、「これはディスクXではありません。オープンボタンを押して、ディスクドアを開きディスクの入れ替えを行ってください。ディスクXをいれた後、ディスクドアをしめてください」等の警告が表示される。

    

■必須:ディスク入れ替えシーケンスに入る際には、メモリー上に警告画面のデータをロードし、ドアオープン→ディスク入れ替えをユーザーが行ってディスクを読めなくなった後でも、正しく警告画面が表示される。


               
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