このウィンドウには、メモリの内容が表示されます。メモリはカテゴリ別にタブページに分かれています。それぞれのページに表示されているメモリは編集対象となります。 //cap{T0002001//}
メモリコントロールウィンドウには[Synchronous Update]チェックボックスがあります。このチェックボックスをチェックしておくと、仮想CPUがメモリに書き込みを行ったときに表示内容が更新されます。ただし、更新のために書き込み時間が消費されますので、ビジュアルメモリシミュレータの動作が遅くなります。
[Transfer to Console]ボタンをクリックすると、現在メモリコントロールウィンドウに表示されている内容をシステムコンソールに転送することができます。フラッシュメモリ#0、作業用RAMは、現在表示されている256バイトがコンソールへ転送されます。
[Update]ボタンをクリックすると、現在の最新データがメモリコントロールウィンドウに反映されます。通常、同期表示機能がチェックされていない場合は、データを更新するために使用します。
RAMはバンク0とバンク1に分かれています。バンク0はシステムBIOSが使用するシステム用の作業領域です。バンク1はユーザーのアプリケーションに開放された作業領域です。
メモリコントロールウィンドウの表示形式は、この2つのバンクともに共通です。また、各バンクの容量は256バイトです。
LC86シリーズCPUではRAMの先頭から16バイトは間接レジスタ領域に割り当てられています。パネルでは間接レジスタ領域を見やすい形式で、別表示しています。
RAMバンク0は、システムBIOSの作業領域と、スタック領域に割り当てられていますので、アプリケーションからはアクセスしないでください。
RAMバンク1の256バイトは、アプリケーションに開放されています。
RAMは、CPUがアクセスしたか否かのフラグを内部的に持っています。あるメモリへCPUが書き込みを行うと対応するフラグがセットされます。使用率はこのセットされたフラグをカウントして求めています。CPUのリセット時にこのフラグは消去されます。また、フラグ消去の[Clear Flags]ボタンをクリックすると、任意にフラグを消去することもできます。
[View All]チェックボックスがチェックされているときは、フラグを無視して、256バイトすべてを表示します。チェックされていない場合は、フラグがセットされているメモリのみを表示します。つまり、仮想CPUが書き込みを行ったメモリを表示します。
フラッシュメモリは、バンク0とバンク1に分かれています。容量はそれぞれ64Kバイトです。
フラッシュメモリバンク0はアプリケーションプログラム用です。ユーザーの作成したアプリケーションはこの領域に読み込まれます。フラッシュメモリのバンク1は、データ領域なので、プログラムを読み込むことはできません。
![]() フラッシュメモリのバンク1の内容を変更することはできません。 |
XRAMはLCD用の画像メモリです。
XRAMは3バンクに分かれています。バンク0、バンク1はマトリクス用メモリで、バンク2がアイコン用メモリです。メモリコントロールウィンドウでは、バンク0、バンク1が表示されています。
XRAMの現在の状態をビットイメージを表示することができます。この表示域はLCDが非表示状態でも表示されます。このビットイメージは、ユーザーの書き込みには同期しますが、仮想CPUからの書き込みには同期しません。[Refresh]ボタンをクリックすると最新のXRAMの内容で描画します。
ビジュアルメモリは、XRAMの表示開始アドレスを変更することができます。この指定には特殊機能レジスタSTADを使用します。[Display By STAD]チェックボックスチェックされている場合は、STADに値にしたがって表示します。チェックされていない場合はXRAMの先頭から描画します。STAD=0と同じ状態です。
![]() LCDの解像度は横48ドット、縦32ドット、LCDの1ラインは6バイトです。また、書き込んだデータのMSBが左側のドットになります。 XRAMのバンク0はLCDの上半分の領域、バンク1は下半分です。バンク2はアイコンです。 |
![]() バンク2はビジュアルメモリのモードを示すアイコンなので、アプリケーションで変更しないでください。 |
特殊機能レジスタを表示しますが、実際に実装されていない領域も表示しています。通常はデバイスが接続されていないところは0FFHとなっています。また、表示されているデータの編集は可能です。
![]() デバイスが接続されていないアドレスのデータを編集しても、実際には書き込みは行われません。 |
VTRBFはビジュアルメモリとDreamcastの通信用バッファメモリとして割り当てられています。ただし、このメモリはDreamcastとの通信を行っていないときには、ユーザーに開放された作業用RAMとして使用することができます。このメモリはSFRを介してアクセスし、CPUのメモリ空間にはデコードされていません。容量は512バイトで、アドレスは0000Hから01FFHとなっています。
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(C)SEGA ENTERPRISES, LTD., 1998