6-4 小さなファイルとディスクスペースの細分化による問題


開発するGD-ROMプロジェクトに小さなファイル(32KB以下、またはエミュレーションハードディスクのクラスタサイズより小さいファイル)が数多く含まれている場合、高速でのエミュレーションや書き込みで問題が生じる可能性があります。このような場合は、テストや書き込みの前に、GD-Mのハードディスクドライブをデフラグすると問題が解消されることがあります。

エミュレーションで問題が発生するファイルの大きさを厳密に定義することはできません。たとえば、2,000〜3,000個の小さなファイルは、4倍速では問題を引き起こし、1倍速では正常に機能する、ということもあります。同様に、数百個の小さなファイルは、8倍速では問題を引き起こし、4倍速または6倍速ではまったく問題がない場合もあります。

GD-Mでは、最高12倍速(900ブロック/秒)までのエミュレーションが可能です。ただしエミュレーションの結果が保証されているのは8倍速までです。12倍速でのエミュレーションをより安定して行うには、あらかじめ、GD-Mのハードディスクドライブをデフラグしておくと良いでしょう。ただし、この場合でも結果が保証されるわけではありません。

注意
ほとんどのプロジェクトでは、GD-ROMのテストや書き込みの前にハードディスクドライブをデフラグする必要はありません。デフラグが必要になるのは、GD-Mのハードディスクドライブがひどく細分化してしまった例外的な場合です。

[]   [INDEX]   []

(C)SEGA ENTERPRISES, LTD., 1998