第3章 リファレンス |
各ツールの全機能の詳細なリファレンスです。
3-1 Photoshop PVR Converter |
Adobe Photoshop 4.0 , 5.0(Win95/NT)からPVR形式のファイルを出力します。
(PVR形式とは、Ninjaライブラリでテクスチャとして使用されるファイル形式です)
Photoshop専用のプラグインとして動作します。
Adobe PhotoshopがインストールされているPC(Windows95/NT)
現在、Adobe Photoshop 4.0 , 5.0(Win95/NT)に対応しています。
SDK CD-ROMの「\dc_graph\pc\3dstudiomax\photoshop_pvrconverter」フォルダ下にある「PVRTEX.8bi」を使用します。
「PVRTEX.8bi」をPhotoshopの「Plugins」フォルダもしくは「Plugins\Formats」フォルダにコピーしてください。
Photoshopで[ファイル]メニュー/[別名で保存]または、[複製を保存]を選択すると、ファイルブラウザのファイル形式欄に「PVR(*.PVR)」が追加されているはずです。
ファイル名入力後、PVR形式を選択して[保存]ボタンを押すと、オプション設定ダイアログが表示されます。
オプション設定後、[OK]ボタンを押すとPVR形式で保存されます。
PVRファイルをPhotoshopで開いて編集することも可能です。
PVRファイルを開いた場合、Global Index、Texture Type等のPVRファイルが持つ情報を保持して出力します。すなわち、PVRファイルを直接編集する場合、作成時と同じ設定にするのであれば、オプションを設定しなおす必要はありません。この情報は環境変数による設定よりも優先されます。
保持される情報
これ以外の情報(ディザのON、OFF等)は保持されないので、出力時には反映できません。またVQに関してはどのアルゴリズムで圧縮したのかは保持されないので、出力時のダイアログは「VQ4」または「VQ4small」になります。
プログラムが参照する各テクスチャ固有の通し番号です。
1シーン内に同じGlobal Indexのテクスチャが複数あってはいけません。その場合は、「Gigen」ツールを使ってGlobal Indexを整頓します。
10進数、16進数のどちらでも入力可能です。
DEC 10進数、HEX 16進数
テクスチャタイプ(データフォーマットに関する形式)を指定します。
テクスチャタイプの詳細は「第2章 ファイルフォーマット」のテクスチャタイプを参照してください。
AUTO | 自動的に(Twiddled/Rectangle)を切り替えます。 |
TWIDDLED | すべてのテクスチャを(Twiddled)で出力します。 |
RECTANGLE | すべてのテクスチャを(Rectangle)で出力します。 |
VQ3AUTO | すべてのテクスチャを(VQ Type3)圧縮形式で出力します。ただし、32x32以下は(SmallVQ3)圧縮形式で出力します。 |
VQ3 | すべてのテクスチャを(VQ Type3)圧縮形式で出力します。 |
VQ3SMALL | 32x32以下のテクスチャのみを(SmallVQ3)圧縮形式で出力します。ただし、Mipmapがoffになっていると64x64も(smallVQ3)圧縮形式で出力します。 |
VQ4AUTO | すべてのテクスチャを(VQ Type4)圧縮形式で出力します。ただし、32x32以下は(SmallVQ4)圧縮形式で出力します。 |
VQ4 | すべてのテクスチャを(VQ Type4)圧縮形式で出力します。 |
VQ4SMALL | 32x32以下のテクスチャのみを(SmallVQ4)圧縮形式で出力します。ただし、Mipmapがoffになっていると64x64も(smallVQ4)圧縮形式で出力します。 |
VQ4AUTOUsePData | 上記の(VQ4AUTO)に、プライオリティ・プレーンを使用します。 |
VQ4UsePData | 上記の(VQ4)に、プライオリティ・プレーンを使用します。 |
VQ4SMALL UsePData | 上記の(VQ4SMALL)に、プライオリティ・プレーンを使用します。 |
※プライオリティ・プレーンとは、VQテクスチャ内の、クオリティを上げたい部分をユーザーが指定できるものです。
VQ4アルゴリズムは、この部分を中心にコードブック(VQのパレット)を作成します。
プライオリティ・プレーンは必ず「チャンネル#5」に作成します。
チャンネル#5の、より白い部分を重点的にコードブックを生成します。
(アルファチャンネルのないRGB565でプライオリティ・プレーンを使用する場合も必ずチャンネル#4を作ってください。また、アルファチャンネルに#4を使わない場合は、#4を白で埋めてください。)
ピクセルフォーマット(画像に関する形式)を指定します。
AUTO | 自動的にフォーマットを選択します。 |
RGB565 | すべてのテクスチャを(RGB565)で出力します。 |
ARGB4444 | すべてのテクスチャを(ARGB4444)で出力します。 |
ARGB1555 | すべてのテクスチャを(ARGB1555)で出力します。 |
BUMP | バンプ・マッピングに使用するテクスチャを出力します。ピクセル値の濃淡をBUMP法線値に変換して出力します。(※ポリゴンの表面に凹凸があるように見せる手法) |
YUV422 | すべてのテクスチャを(YUV422)で出力します。8bit階調なので、ズームアップしてもきれいな階調が得られますが、横方向の解像度が低い為、斜線などはつぶれます。 |
※たとえば、 (ARGB1555)は、アルファチャンネルに1bit、 RGB各チャンネルに5bitずつの階調を持つことをあらわします。
Mipmap出力が可能であれば出力します。
Mipmapテクスチャは正方形のときのみ出力可能です。
Mipmap(ミップマップ)とは、テクスチャが表示される倍率によって、テクスチャ画像を切り替えて表示する手法です。
これにより、画面の奥にあるオブジェクトのテクスチャがつぶれて表示されるのを防ぐことができます。
PhotoshopでMipmapスチャを開くと、Mipmap部分が元画像の下に展開されます。(全段Mipmapを開くには、ファイル読み込みときのダイアログ「Select Open Type」で[ALL MIPMAP]を選択してください)。
ディザ処理します。
アルファチャンネルがあれば、アルファディザ処理をします。
テクスチャを上下反転します。
リピートさせるテクスチャの場合、自動生成Mipmap各段の端部を合わせます。
MAX SIZE ONLY | 最大画像(元の画像)のみを表示します。 |
ALL MIPMAP | 全段Mipmapを表示します。 |
この画像を編集することにより、ユーザー自身が全段のMipmapのクオリティを上げることができます。
また、場合によっては、Mipmapごとに違う絵を作り、近づいたり遠ざかったりすると、絵が変わるといったことも可能です。
環境変数を設定することにより、出力時に表示されるダイアログの初期設定をユーザがカスタマイズすることができます。
以下の表を参考にして環境変数を作成してください。
環境変数はコントロールパネルの「システム」などで設定することができます。WINDOWS NTなどでは一度起動(ログオフ)し直さないと反映されない場合が有ります。
環境変数 | 値 |
PH_PVREXP_PFORMAT | AUTO |
565 | |
4444 | |
1555 | |
BUMP | |
YUV422 | |
PH_PVREXP_TTYPE | AUTO |
TWIDDLD | |
RECTANGLE | |
VQ3AUTO | |
VQ3 | |
VQ3SM | |
VQ4AUTO | |
VQ4 | |
VQ4SM | |
VQ4AUTO_UP | |
VQ4_UP | |
VQ4SM_UP | |
PH_PVREXP_MIPMAP | OFF |
ON | |
PH_PVREXP_DITHER | OFF |
ON | |
PH_PVREXP_ADITHER | OFF |
ON | |
PH_PVREXP_FLIPTEX | OFF |
ON | |
PH_PVREXP_MMREP | OFF |
ON |
pp(元画像から自動的にMipmapを生成するときのサイズではありません。
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