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CodeScapeマニュアルfor 2.1.2 Build 110 |
はじめに |
CodeScapeは、高速で直感的に分かりやすいWindowsベースのデバッガです。Windows 95、Windows NT 3.51/4.0で動作します。
CodeScapeのデバッグ機能を使用すると、オリジナルのソースまたは逆アセンブルしたコード中のバグを検出し、原因を突き止め、それを修正することができます。
CodeScapeにより、次の作業が可能になります。
CodeScapeは、次のようなコンポーネントとともに提供されます。
このマニュアルに記載されている事項は、予告なしに変更されることがあります。このマニュアルは「現状のまま(as is)」で提供され、特定用途に対する市場性または適合性に関する暗示的な保証や条件を含み、これらに限定されることなく、明示であるか暗黙であるかに関わらず、いかなる保証も行いません。またCross Products社は、それが保証、契約、または他の法理論に基いている場合であっても、本マニュアルにおける記述の誤り、または本資料の性能や使用に関連して発生した逸失利益を含め、二次的損害あるいは間接損害に対して、一切責任を負わないものとします。
このマニュアルには、著作権で保護された所有者固有の情報が含まれています。本マニュアルのいかなる部分も、Cross Products社の事前の許可なしに、いかなる形式でも複製、データベース システムや検索システムへの格納、その他いかなる手段によっても、転送や配布、電子的機械的なコピー、録音を行うことはできません。
1998年8月31日 初版発行
1998年11月30日 第二版発行
1999年2月3日 第三版発行
Copyright (C) 1998 by Cross Products Limited. All rights reserved.
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本マニュアルについて |
「第1章 インターフェイスの設定と使用法」では、CodeScapeのデバッグ環境と使用法を説明します。メニューバー、ツールバーおよびショートカットメニューのコマンドを説明し、プロジェクトで使用するウィンドウとリージョンの設定法と使用法を説明します。
「第3章 ターゲットプロセッサ」では、ターゲットプロセッサへの接続法、初期化法とリセット法を説明します。これには、プログラムの再起動、プログラムのバイナリ部分の保存とローディングが含まれます。
「第4章 セッション」では、セッションを使用するためのコマンドの使用法を説明します。これには、新規および既存のセッションのオープンの仕方、セッションの保存方法、名前を付けて保存する方法、セッションのクローズの仕方、最近使用したファイルリストの表示法と使用法、およびCodeScapeの終了の方法が含まれます。
「第5章 プロジェクトの使用法」では、プロジェクトビルド環境およびMS-DOSやWindowsのエディタの設定法を説明します。さらに、CodeScapeでのプロジェクトのビルド法と、コンパイル後にCodeScapeからエラーが通知された場合の対処法も説明します。
「第6章 デバッグ」では、プロジェクトファイルをデバッグするいくつかの方法を説明します。これには、ソースコードのステップ実行、ウォッチとデータブレークポイントの設定、およびアセンブラコードのシミュレーションが含まれます。
「第8章 コマンドラインの使用法」では、コマンドラインによるCodeScapeの使用法を説明します。
このマニュアルでは、次の表記法を使用しています。
表記 | 説明 |
[スペース]キー | キーボード上のキー名に使用しています。 |
[Alt]+[F4]キー | 2個以上のキーを同時に押す必要がある場合、プラス記号「+」で示します。 |
[Alt]、[F]、[X]キー | 2個以上のキーを連続して押す必要がある場合、「、」で示します。 |
input and output | このフォントは、ユーザーによる入力とエラーメッセージを含めプログラムからの出力を示すために使用されます。 |
command-line | このフォントは、コマンドラインオプションに使用されます。 |
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CodeScape付加情報(平成10年10月26日版) |
現時点でCodeScapeにはいくつかの使用制限があります。これらは早急に解除される予定ですが、制限事項を十分理解の上、使用ください。
CodeScape Debuggerは、Dev.Box上で動作するプログラムをデバッグするためのツールです。
ASPIマネージャはバージョン4.00以降が必要です。
Windows95に標準で付属するASPIマネージャは使用できません。詳しくはSCSIカードに付属のマニュアルをご参照ください。
なお、最新版ASPIマネージャは、
http://www.adaptec.com/support/overview/ezscsi4x.html
より、ダウンロードできます。
パイプラインシミュレータとプロファイラが実装されていますが、αバージョンであるため、各種の制限事項があります。詳細はCodeScapeヘルプファイルを参照ください。
以下はデバッグ時の推奨環境です。コンパイラのOptimize方法、CodeScapeの動作不具合を理解した上で使用するのであれば、この限りではありません。
デバッグするCソースは、
WatchLocal Watch |
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Watch | |
Local Watch | |
Break | |
Register window | |
Step | |
Project | |
Source | |
Call Stack | |
Editor |
DebugAdapterの動作モードには、OSモードとCPUモードがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。これらのモードの切り替えは、DACheckの終了時に表示されるダイアログで行ないます。
OSモード: DebugAdapter起動後、BootROMに処理を移行します。GD-Workshopと組み合わせた自己起動プログラムのテストなどに使用します。
CPUモード: 標準的な動作モードです。DebugAdapterの起動後、Dev.Boxは待機状態になります。
CodeScape上でLocal変数の参照が出来ない場合、CodeScapeフォルダ内の一部ファイルが古い可能性があります。CodeScapeディレクトリ内のファイル全てを、当SDKに付属のものに更新してください。
今まで動作していたものが急に動作しなくなった場合は、以下の項目を確認してください。
内容 | 対処例 |
プログラムの不具合 | プログラムを修正する |
PCの不具合 | 電源を入れ直す |
PCの不具合 | OSを再インストールする。ASPIマネージャをアップデートする。 |
PCの不具合 | ハードウェアの変更 |
CodeScapeの不具合 | CodeScapeを再起動する。 |
CodeScapeに設定した項目が元に戻せなくなった | Codescape.iniファイルを消去する。 |
CodeScapeに設定した項目が元に戻せなくなった | Session を新たに生成し、再度設定し直す |
Dev.Boxに初期化が必要 | CodeScapeより、File→Reset Target→Hard resetで再度プログラムを読み込む |
Dev.Boxに初期化が必要 | Dev.Boxの電源を入れ直す。 |
Dev.Boxの不具合 | Dev.Boxの変更。 |
PCでウインドウズのフォルダにあるcodescape.iniファイルを消去(またはリネーム)してください(例: c:\windows\codescape.iniを消去)。
これらはすべてを一度に行う必要はありません。症状に応じて適宜組み合わせて動作確認してください。再現性がある場合はお手数ですが、テクニカルサポートセンターまでご連絡ください。
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(C)SEGA ENTERPRISES, LTD., 1998