6-4 Dev.Boxのシミュレーション


シミュレータは、Dev.BoxのSH4プロセッサの動作を自分のコンピュータ上でシミュレーションするものです。[Memory]リージョンと[Register]リージョンについては実際のDev.Boxを使用します。

[Simulator]リージョンでシングルステップを行うと、カーソルはパイプライン中で現在実行されている命令を指します。シミュレーションの間、PCは現在の命令の先にある命令をフェッチします。

プログラムのフローの変化によって実行されない命令もあります。たとえば、ブランチの後にある命令などです。

注意 CodeScapeの他のリージョンでシングルステップすると、カーソルはPC(program counter)の位置に表示されます。

6-4-1 シミュレータによって生成される情報

プロジェクトをシミュレーションすると、各命令がシミュレーション スロット(時間)中に実行されます。シミュレータが進むに従い、このパイプライン動作の次の情報がそのリージョンに表示されます。

プロセッサのステータス情報

実行時間

パイプラインのやりとり

プロセッサの動作

6-4-2 パイプラインのストール

ある命令からのステージが、前または後の命令のステージと競合状態にある時にストールが発生します。これによりパイプラインの動作が遅くなります。シミュレーションによりプロセッサのパイプラインにストールが表示されることがあります。次のいずれかの方法でストールを除去します。

注意 命令ステージと実行状態の競合に関する詳細については、日立7091シリーズのプログラミングマニュアルを参照してください。


注意 パイプライン命令のストールに関する詳細については、日立7091シリーズのプログラミングマニュアルを参照してください。

6-4-3 シミュレーションの結果を読む

シミュレータは、プログラムシミュレーション中の各アセンブラ命令のパイプライン動作に関する情報を生成します。プロセッサパフォーマンスの低下は、すべて[Simulator]リージョンに示す結果に現れます。シミュレーション結果を印刷することもできます(シミュレーションの結果の読み方の例については、シミュレータのチュートリアルを参照してください)。


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