第4章 各種ウィンドウ・パネルの説明

ビジュアルメモリシミュレータを起動すると、まずメインウィンドウが表示されます。作成したアプリケーションプログラムを読み込み、実行するだけであれば、メインウィンドウの機能だけで十分です。しかし、各種のデバッグ機能を利用するためには、いくつかのウィンドウやパネルを表示させて使用します。

メインウィンドウ

メモリコントロールウィンドウ

ブレークコントロールウィンドウ

特殊機能レジスタコントロールウィンドウ

LCDスナップショットウィンドウ

ネットワークモニタウィンドウ

トレースパネル

16進入力パッド

環境設定ウィンドウ


4-1 メインウィンドウ


メインウィンドウは以下の機能を実現します。

以下にメインウィンドウの個別の機能について解説します。

4-1-1 メニューについて

ファイルメニュー

[アプリケーションを開く]コマンド

[アプリケーションを開き直す]コマンド

[システムファイルを開く]コマンド

[RAMファイルを開く]コマンド

[RAMファイルを保存]コマンド

[FLASH#1を開く]コマンド

[FLASH#1を保存]コマンド

[印刷]コマンド

[コンソールをファイルに保存]コマンド

[終了]コマンド

[実行]メニュー

[ブレーク]コマンド

[リセット]コマンド

[実行・継続]コマンド

[ステップ実行]コマンド

[逆アセンブル]コマンド

[パネル]メニュー

[ブレークコントロール]コマンド

[メモリコントロール]コマンド

[SFR表示]コマンド

[LCDスナップショット]コマンド

[ネットワークモニタ]コマンド

[トレースパネル]コマンド

[16進入力パッド]コマンド

[メインウィンドウ最小]コマンド

[メインウィンドウ通常]コマンド

[オプション]メニュー

[環境設定]コマンド

[コンソールのクリア]コマンド

[ヘルプ]メニュー

[レファレンスガイド]コマンド

[バージョン情報]コマンド

4-1-2 ツールバーについて

パネル上部にはツールバーが配置されています。ツールバーのボタンはすべてメニュー、もしくはパネル中のボタンに対応しています。

ボタンの意味は以下の通りです。

4-1-3 CPUレジスタの表示機能

メインウィンドウで仮想CPUのレジスタの値が表示されます。

レジスタはAcc、B、C、TRH、TRL、SP、PSW、PCです。それぞれの値は16進数で表示されます。

各レジスタは編集可能です。編集したいレジスタをクリックして選択した後、再度クリックすることにより編集可能になります。また、PSW(プログラムステータスワード)については、各ビットの状態が表示されます。

PSWのビットの意味

4-1-4 実行制御について

実行に関するボタンは4種類です。

実行制御ボタン

Resetボタン

Runボタン

Breakボタン

Stepボタン

レジスタダンプの表示形式

4-1-5 逆アセンブル機能について

[DisAsm]ボタンをクリックするとコンソールに逆アセンブルリストが表示されます。

テキストボックスは開始アドレスと終了アドレスが用意されています。[Length]チェックボックスは行数による逆アセンブルか、終了アドレス指定により逆アセンブルかを切り換えます。チェックの状態で行数指定の逆アセンブルとなります。このとき終了アドレスのテキストボックスは無視されます。デフォルトでは32行分を表示します。この行数は環境設定ウィンドウで任意の行数に指定することができます。詳しい設定方法については、「4.9 環境設定ウィンドウ」の[動作の設定]−[Disassemble Line]を参照してください。

実行結果は以下のようになります。

4-1-6 ビジュアルメモリイメージについて

ビジュアルメモリイメージは、ビジュアルメモリを模した仮想ターゲットマシンです。

ビジュアルメモリイメージには液晶ディスプレイに相当する表示域、アイコン、8個のボタンが配置されています。

ボタンはマウスとキーボードによって押すことができます。ビジュアルメモリイメージがアクティブになっているときは、このイメージの周りが青くなります。ビジュアルメモリイメージをアクティブにするためには、ビジュアルメモリイメージのボタン以外の場所をクリックします。

ビジュアルメモリボタンに対応しているキーは環境設定ウィンドウで変更することができます。詳しい設定方法については「4.9 環境設定ウィンドウ」の[動作の設定]−[ビジュアルメモリボタンの設定]を参照してください。

4-1-7 ステータスランプについて

ビジュアルメモリイメージの右側にビジュアルメモリの状態を表すランプがあります。



4-1-8 メインウィンドウのサイズ変更について

メインウィンドウはビジュアルメモリイメージと、ツールバーの[Reset][Break][Run]、パネルサイズ変更の各ボタンのみの表示にサイズを縮小することができます。また、環境設定ウィンドウで設定することにより、ビジュアルメモリシミュレータ起動時に、メインウィンドウの大きさを縮小状態で起動することができます。詳しい設定方法については、「4.9 環境設定ウィンドウ」の[起動設定]−[Minimum Size]を参照してください。

4-1-9 システムコンソールについて

システムコンソールにはビジュアルメモリシミュレータから、多くの情報が出力されます。コンソールに出力された文字情報は、印刷やファイルに保存することができます。

コンソールはデフォルトで300行分のバッファを持っています。この行数は環境設定ウィンドウで調整することができます。詳しい設定方法については、「4.9 環境設定ウィンドウ」の[動作設定]−[システムコンソールの設定]を参照してください。

コンソールの設定行数を超える文字出力がある場合は先頭行から削除されます。

注意

コンソールのバッファをデフォルトの300行以上にした場合は、ビジュアルメモリシミュレータの動作速度が低下します。


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