この章ではGD-ROM上のファイルやトラックの情報を、タブコントロールでどのように設定するかを説明します。
この章では次の内容を説明します。
タブコントロールを使用して、CD上のファイルとトラックのプロパティを編集します。プロジェクトツリーでファイルを選択すると、関連したタブが表示され、そこでファイルのプロパティを編集できます。
日付と時刻
日付は、日と月と年を、dd/mm/yyの形式で入力します。
時刻は時間、分、秒、1/1000秒、GMTオフセットを、hh:mm:ss:ll:gmtoの形式で入力します。
GMTオフセットとは、現地時間とグリニッジ標準時との差を15分の倍数で表わしたものです。たとえば、日本ではグリニッジ標準時と9時間の時差があるので、GMTオフセットは9×4の36となります。日付と時刻はすべて記入しなければならないものではありません。日付だけを入力した場合、時刻は無視されますが、エミュレーションまたはGDの書き込みには影響ありません。
7-1 [Disc]タブ
[Disc]タブでは、作成するGD-ROMの構造を最も大きな単位で定義します。データはGD-ROM上の高密領域に記録されます。領域はリードインエリアで始まります。リードインエリアのすぐ後にはシステムエリアがあり、ボリューム記述子、1 つまたは複数のデータトラック、そしてリードアウトエリア、という順になっています。
「A.2 GD-ROMのレイアウトとセクタの位置」を参照してください。
Disk Name(GDラベル)
8.3 ISO9660 d-type文字。必須。
ディスク名とは、複数のGD-ROMら成るプロジェクトでそれぞれのGD-ROMにつけるラベルです。GD-ROMが1枚だけのプロジェクトでは、GD-ROMのラベルはDISC1となります。
Catalog Number(カタログ番号)
13桁までの数値。オプション。
GD-ROMのカタログ番号を入力します。GD-ROMを発行する場合には、セガからカタログ番号を得る必要があります。
Lead In Post Gap
数値。オプション。
リードイントラックの後ろに書き込まれる空のブロック(ユーザーデータの値が0であるブロック)の数を入力します。これは、リードイントラックから最初のデータトラックへの移行をスムーズにするためのものです。1ブロックの長さは1秒の1/75です。通常のリードインポストギャップの値は150ブロック、つまり2秒です。
Lead Out Empty Size
数値。オプション。
リードアウトトラックの後に書き込まれる空のブロック(ユーザーデータの値が0であるブロック)の数を入力します。GD-ROMドライブのリードヘッドがトラックの終わりを読み飛ばさないように、リードアウトにバッファ領域を入れるために使われます。リードアウトエンプティサイズは300ブロック以上に設定することをお勧めします。
System Area File
8.3 ISO9660 d-type文字。オプション。
アプリケーションの起動時に使用されるシステム情報を含むシステムエリアファイルのファイル名を入力します。このファイルのファイルサイズは32KB未満にする必要があります。
(C)SEGA ENTERPRISES, LTD., 1998