Dreamcastソフトウェア作成基準/Ver.2.00J

4.ソフトリセット・ディスクドアの開閉

4.1 ソフトリセット

今回のDreamcastでは、サターンと異なり、ハードリセットボタンが本体にありません。従って、ユーザーがリセットしようとした場合は、電源ON/OFFを除けばソフトリセットが唯一の手段になるため、(4.1.1)以下を正確に対応してください。

  

 

4.1.1 ソフトリセットのタイミング

■必須:ディスクのアクセス中、メモリーカードへのセーブ・ロード実行中などの特殊な処理を除き、「ソフトリセット」が効かなければならない。

(17.3.1)の推奨項目は、上記の特殊な状態として扱われます

    

   

4.1.2 ソフトリセットのボタン操作

■必須:レーシングコントローラ・ガンコントローラ・キーボード等以下の操作が不可能または困難なコントローラを除き、『Aボタン+Bボタン+Xボタン+Yボタン』が同時に押された状態で『スタートボタン』が同時に押された瞬間に、「ソフトリセット」が効かなければならない。

  

□推奨:上記で「(Aボタン+Bボタン+Xボタン+Yボタン)+スタートボタン」以外のボタンが同時に押されていた場合にも、「ソフトリセット」が効かなければいけない。

  

■必須:レーシングコントローラ、ガンコントローラ、キーボード等、「(Aボタン+Bボタン+Xボタン+Yボタン)+スタートボタンによるソフトリセット操作が困難なコントローラに対応する場合は、18.各種ペリフェラル及びソフトキーボードの作成基準で規定されている操作方法に準ずるか、別途メニュー表示など他の手段によるソフトリセットを可能にすること

メニューなどの手段でソフトリセット対応する際、ゲーム中の全てのタイミングでメニュー表示が出来なくてもかまいませんが、適宜メニュー表示可能な箇所でソフトリセットの項目を表示することで、ユーザーがソフトリセットを選択可能なように対応してください。
 
その際、タイトル画面、ブートロムのメニューをそれぞれ、ソフトリセットの飛び先として選択可能とすること。(4.1.4)参照
 
ゲーム中に全てのボタン(スタートボタン含む)を独立して、同時に使用する可能性のあるアプリケーションの場合(ポップンミュージック等)も、上記メニュー表示など何らかの手段でソフトリセットへの対応を行ってください。

 

 

4.1.3 ソフトリセットとコントローラ(コントロールポート)

■必須:全ての使用しているコントローラ(ポート)から、ソフトリセットが効かなければならない。

2.1.1 ユーザー1人が、1つのコントローラを使用するアプリケーションにあるように、アプリケーションで使用していないポートに挿さったコントローラーからは操作できてはならないため、当然ソフトリセットも効かないようにしてください。

  

 

4.1.4 ソフトリセットの実行

以下の◎Aまたは◎Bを参照し、対応してください。

◎A:単一のアプリケーションがディスクに入っている。(4.1.4.1)
 
◎B:複数のアプリケーションがディスクに入ったオムニバス形式である。(4.1.4.2)

  

 

4.1.4.1 通常の単一アプリケーションの場合

■必須:タイトルループからのソフトリセットでは、本体ブートロムのメニューへと飛ばなければならない。

  

■必須:メインゲーム内(アプリケーションがスタートした後)でのソフトリセットでは、タイトル画面へと飛ばなければならない。

どこからアプリケーションがスタートした後(=メインゲーム内)とするかは、6.タイトル画面にて規定します。

  

  

4.1.4.2 オムニバス形式のアプリケーションの場合

□推奨:それぞれの各タイトルのメインゲーム内からのソフトリセットでは、それぞれのタイトル画面へと飛ぶようにしてください。

  

□推奨:それぞれの各タイトルのタイトルループからのソフトリセットでは、それぞれのタイトルを選択する統合タイトル画面へと、飛ぶようにしてください。

  

□推奨:統合タイトル画面のタイトルループからのソフトリセットでは、本体ブートロムのメニュー画面へと飛ぶようにしてください。
 

上記推奨事項に従えない場合(総合タイトル画面がない等の場合)は、4.1.4.1のソフトリセットの必須事項に従ってください。
 
なお、複数枚数ディスクになるアプリケーションの場合は、17.複数枚組ディスクでのディスクの入れ替えを参照してください。

 

 

4.2  ディスクドアの開閉

通常のメインゲーム中にディスクドアが開かれた場合の処理を説明します。なお、ディスク入れ替えのために、ユーザーにディスクドアを開くよう指示した場合、17.複数枚組ディスクでのディスクの入れ替えを除きます

  

 

4.2.1 ディスクドアが開かれた場合の原則

■必須:(4.2.2)(4.2.3)及び(4.2.4)に示す例外を除き、本体の「オープンボタン」が押されディスクドアが開かれた場合、本体ブートロムのメニュー(サターンでいうところのマルチプレイヤー画面)へ進む。

ディスクドアが開かれっぱなしになった場合、10秒以内に本体ブートロムのメニューに進んでください。
 
ディスクドアが瞬間的に開閉され、なおかつディスクアクセス中でない場合には、それをすぐに検知することが困難な場合があります。その場合も、可能な限り早く(検知でき次第)本体ブートロムのメニューに進んでください。

  

 

4.2.2 ディスクドアが開かれた場合の例外

■必須:「モンスターファーム」等ディスクの入れ替えを用いてデータとするタイプのゲームの場合、ディスクドアの開閉をユーザーにうながすモードを用意し、そのモード内においてのみディスクドアの開閉が可能となるようにする。モード終了時に元のゲームディスクと入れ替えるようユーザーに要求する警告を表示し、その後、必ず「ディスクチェック」を行うこと。

あくまで、ディスク入れ替えがゲームの要素として必須である場合に限ります。
 
複数枚数組みアプリケーションは、17.4 ゲーム進行にともなうディスクの入れ替えを参照してください。
 
それ以外の理由(他のCDをBGMとしたい等)は、禁止します。

  

 

4.2.3 セーブ実行中にディスクドアが開かれた場合

■必須:セーブを実行している場合、そのセーブが終了するまで、本体ブートロムのメイン画面へは進まないでください。(セーブファイルの破損を避けるためです。)その場合、セーブ終了後直ちにメイン画面へと進んでください。

 

  

4.2.4 ディスクからのファイルロードに失敗した場合

□推奨:16.2 ディスクからのファイルロードに失敗した場合など、ファイルロードエラーがおきたことをユーザーに伝える表示をしているときは、本体のディスクドアが開かれても、本体ブートロムのメイン画面へ進まないでください。


               
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