■必須: アプリケーションがセーブする記録ファイルの名称は、登録したものを用いること。
ファイル名は、セガマルチ研究開発部/ソフト推進部あて専用書類で提出してください。 またその名称はできる限りアプリケーションに関連した名称にしてください。
■必須: 記録デバイスにセーブするファイル内に本体IDを書き込まないこと。
■必須: 記録ファイルの名称は次のフォーマットで作成すること。
ドリームキャストのファイルメニューにおいて、頭の9文字の照合で同一ゲームであるかどうかの判断を行っています。 したがって頭の9文字が統一されていないと、同じアプリケーションの記録ファイルとして認識されないため、コピーなどの機能が正常に働きません。
□推奨: 複数ファイルに分割してセーブする場合、特別な意味を持たない記録ファイルは、名称の後3文字を連番の数字とし、意味を持つ記録ファイルは、その部分にアルファベットを使用すること。
意味を持つ記録ファイルとは、「ボタン設定のデータ」や「ゲームの追加オプション」などの記録ファイルを示します。
○用例: ゲームオプションファイルを「DRAGOON3.SYS 」、通常のゲームセーブファイルを「DRAGOON3.001 」「DRAGOON3.002 」「DRAGOON3.003 」とする。
□推奨: セーブする記録ファイルは不必要に分割しないこと。
「VMコメント」は、記録デバイスにセーブされる記録ファイルの中に埋め込まれる16バイトの簡易的なコメント文字列です。 この「VMコメント」は、記録デバイスを内蔵する「ビジュアルメモリ」に記録ファイルをセーブしたとき、ファイルモードにおける「コメント表示」の画面で表示され、ドリームキャストのファイルメニュー画面でも表示されます。
■必須: 記録ファイルにはVMコメントを設定すること。
以下の文字コード表のうち 0x20〜0x7D と 0xA0〜0xDFが、VMコメントに指定可能な文字列です。
□推奨: VMコメントには、アプリケーションのセーブ時の状況または、アプリケーション名を指定すること。
○用例:
ブートロムコメントは、ドリームキャストのファイルメニュー画面で表示される、各ファイルの32バイトの詳しいコメント文字列です。2バイト文字列(シフトJIS)も利用可能です。
■必須: 記録ファイルにはブートロムコメントを設定すること。
■必須: ブートロムコメントにはアプリケーションタイトル名、不可能ならばその省略名を含めること。
○用例: 「ゲーム名+ゲームの状況」といった表示も可能です。
「ソートアイテム」文字列は、記録デバイスにセーブされる記録ファイルの中に埋め込まれ、ドリームキャストのファイルメニュー画面で表示されるファイルのソートキーとして用いる文字列です。
■必須: 日本向けタイトルの場合は、記録ファイルにはソートアイテムを左づめで設定すること。
北米向け欧州向けのタイトルの場合は全て 00h で埋めるよう規定されています。 詳しくはそれぞれの作成基準を参照してください。
○用例: 「ドリィムパスポォト01」「ドリィムパスポォト02」
△注意: 続編作成の場合は特に注意し、前作との混乱がないようにしてください。
○用例: 「ドリィムパスポォト2ノ01」「ドリィムパスポォト2ノ02」
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※文字数が満たない場合は残りを00で埋めてください。
ソートチェックツールはビジュアルメモリSDKに付属しています。
「アイコン」は、アプリケーション毎に専用に用意するビットマップデータです。 プレーヤーは記録ファイルがどのアプリケーションの記録ファイルであるかが視覚的に区別できます。
■必須: 記録ファイルには「アイコン」を設定すること。
「ビジュアルコメント」はファイルメニュー画面でそのファイルを選択しているとき、ブートロムコメントと同時に表示されるビットマップデータです。 「ビジュアルコメント」を用意するかどうかはアプリケーション毎の任意です。
■必須: 「ビジュアルコメント」を用意する場合、 「23. 倫理規定」に従い、 「ビジュアルコメント」に倫理上不適当なビジュアルを表示しないこと。
□推奨: 「ビジュアルコメント」を用意する場合、16色または256色のモードにすること。
各モードではそれぞれ以下の容量を必要とします。
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できるだけ小さいファイルを心がけてください。
■必須: 例外事項を除き、セーブする記録ファイルのブロックサイズは、あらかじめそのアプリケーションで取りうる最大サイズを確保すること。
こうすることでアプリケーションの途中での上書きの際に、空きブロックの不足を起こさないようにできます。
■例外: 記録ファイルが可変長ファイル(ファイルサイズが不定)の場合は、上記必須項目に従わなくてもよい。
例えば、受信したEメールの記録ファイルをセーブするときなどを想定してます。
VMボリュームアイコン( ICONDATA_VMSというファイル名 )をアプリケーションでセーブする時、すでにビジュアルメモリ中にVMボリュームアイコンが存在していても上書きしてかまいません。 作成基準 Ver.1.XJではVMボリュームアイコンの上書き時に確認を取るよう規定していましたが、 Ver.2.0Jより確認せずに上書きを行うことを認めています。
ここで通常のアプリケーションとは、アプリケーション内にセーブ・ロード時、記録デバイスの選択画面を持ち、複数の記録デバイスに対応するものを示します。
□推奨: 記録デバイスへのファイルのセーブは、以下のフローに従うこと。
フロー内に記載されている※の部分は、保存している記録デバイスのペリフェラルが LCDデバイスを持つ場合です。
■必須: そのポートから操作可能不可能に関わらず、「記録デバイス」が接続されていれば選択可能とすること。
「つりコントローラ」のように拡張ソケットのないコントロールポートペリフェラルもあります。 このようなペリフェラルを利用する場合は、他のポートに接続された記録デバイスを利用することになります。
■必須: 現在どの「記録デバイス」が選択されているかを明示すること。
■必須: セーブ中をのぞき、電源投入後の「記録デバイス」の抜き挿しに対応すること。
ガンデバイスには特殊なモード「ガンモード」が存在します。「ガンモード」時での抜き挿しは注意が必要です。 ガンモードについて詳しくは「ペリフェラルガイド」を参照してください。
□推奨: 選択画面を表示するときは、前回セーブ・ロードを行った「記録デバイス」の選択を、カレントの選択とすること。
○用例: メモリーカード選択画面
画面の状況
進行に伴って自動的にその進行データをセーブし、やり直しをできなくするようなアプリケーションの場合の「記録デバイス」の選択方法です。
この場合、アプリケーションの開始時に記録ファイルをセーブする「記録デバイス」を選択し、その後はその「記録デバイス」に常に上書きし続けることになります。
■必須: 操作が可能不可能に関わらず、そのコントロールポートに「記録デバイス」が接続されていれば選択可能とすること。
■必須: 選択している「記録デバイス」が接続されているペリフェラルのどれであるかを明示すること。
△注意: 作成基準 1.0J はメモリーカードが抜かれた時点でのポーズと警告表示を必須としていましたが、Ver2.0Jでは、 その後のセーブを行う時点と変更されました。
■必須: 「アプリケーションスタート後」、「記録デバイス」との接続が絶たれた場合、その後のセーブ時に「ポーズ」をオンすると同時に接続を促すメッセージを表示し、同じ「記録デバイス」が挿入されたことを確認できたときのみ、「ポーズ」をオフにしてアプリケーションの継続を行うこと。
ハイスコアやボタン設定を自動的に記録デバイスに保存するタイプのアプリケーションです。
■必須: セーブ中をのぞき、電源投入後の「記録デバイス」の抜き挿しに対応すること。
■必須: アプリケーションは、「記録デバイス」の初期化を行わないこと。
「ビジュアルメモリ」の場合は初期化済みで工場出荷されています。 「記録デバイス」の初期化が必要な場合はドリームキャストのファイルメニューから行わせるようにしてください。
■必須: セーブ中は、オートセーブの場合をのぞき、画面上にセーブ中であることを示す表記を行うこと。
セーブ中に電源を切られたり「記録デバイス」が切断されたりすると、データが壊れることがあるためです。
■必須: セーブ中は、「ソフトウェアリセット」の実行を無効にすること。
■必須: 正しくセーブできなかった場合、その旨の表記を行うこと。
○用例: 「正しくセーブできませんでした。」
■必須: オートセーブの場合を除き、上書き保存するときは、プレーヤーにその行使の有無を確認すること。
○用例: 「既存のファイルが存在します。上書きしてもかまいませんか?」
■必須: ビジュアルメモリ実行ファイルを他のファイルで上書きするときは、プレーヤーにその行使の有無を確認すること。
○用例: 「VM実行ファイルが入っています。上書きすると実行できなくなります。上書きしてもかまいませんか?」
□推奨: 通常のセーブとオートセーブの切り替え機能を持つアプリケーションでは、オートセーブへの切り替えで上書き保存する前に、プレーヤーの確認をとること。
□推奨: オートセーブを行う場合は、「記録デバイス」接続前のデフォルトの設定を接続後に上書き保存する前に、その行使をおこなってよいかプレーヤーの確認をとること。
ボタン設定がセーブされているメモリーカードを起動後に挿入したために、デフォルトのボタン設定がセーブされてしまったという事例が過去にあったためです。
○用例: セーブ時のフロー
■必須: 「記録デバイス」が接続されていない場合、必要な空き容量をブロック数で明示し、セーブの実行の有無をプレーヤーに確認する表示を行うこと。
■必須: 接続されているすべての「記録デバイス」の空き容量がセーブしようとしている記録ファイルに対し不足している場合、不足している空き容量をブロック数で明示し、セーブの実行の有無をプレーヤーに確認する表示を行うこと。
ここでプレーヤーが選択できるのは、セーブの実行を中断するか、メモリーカード(記録デバイス)の交換を行うかです。
■必須: 「オートセーブ」を行うアプリケーション以外は、「空き容量不足」「記録デバイス未接続」の状態でもアプリケーションのプレイは継続できること。
■必須: 「オートセーブ」を行う場合で「空き容量不足」「記録デバイス未接続」の状態になったときは、これ以上のアプリケーションのプレイはセーブされないことをプレーヤーに明示し、プレイ進行の有無をプレーヤーに確認する表示を行うこと。 このとき、有効な「記録デバイス」が接続されたときは、「オートセーブ」を伴ったプレイの進行を再開すること。
■必須: 「記録デバイス」へのセーブを特定ポートに固定して行う場合で「空き容量不足」「記録デバイス未接続」の状態になったときは、そのポートの位置も明示すること。
○用例: メッセージの例
■必須: アプリケーション内で記録デバイスの管理機能を持っている場合、全てのファイルを消去する機能を持たせないこと。
ここで「記録デバイスの管理機能」とは、すべてのアプリケーションが保存した記録ファイルを消したり、コピーしたりする機能のことです。
■必須: 記録ファイルのロードを行うとき、ロード時間が1秒以上の場合は、そのことを何らかの手法でプレーヤーに伝えること。
■必須: 記録ファイルのロードを行うとき、ファイルが破損していないかチェックすること。
■必須: ロード後、またはロードする前に記録ファイルが破損していることを確認したときは、その旨をプレーヤーに掲示すること。
■必須: 破損した記録ファイルを確認しても、その記録ファイルをプレーヤーの同意なしに消去しないこと。
その記録ファイルがサポート対応の際に必要となる場合があります。
○用例: ロード時のフロー
■必須: その記録ファイルを作成したアプリケーションを除いて、コピー禁止フラグがオン状態になっているファイルをコピーしないこと。
■必須: コピー禁止フラグは、不必要にオン状態に設定しないこと。
下記のような場合、必要かどうかの判断はアプリケーション作成側におまかせします。
ビジュアルメモリのように、「記録デバイス」を所持するペリフェラルが「LCDデバイス」を所持しているときの表示に関する項目と、同じく「タイマーデバイス」を所持しているときのブザー音に関する項目です。
□推奨: オートセーブの場合を除き、セーブ・ロードが完了したとき、「LCDデバイス」に成功したか失敗したかを何らかの表現で表示すること。
○用例: LCDデバイスの表示例
□推奨: オートセーブの場合を除き、セーブ・ロードが完了したとき、ブザーを使って成功したか失敗したかを何らかの表現で行うこと。
□推奨: 上記、ブザー音による識別を行っている場合、オプション設定でブザー音のオン・オフの選択が可能なようにすること。
静かにしなければならないとき、「TVの音を消してもブザー音は消えない」ことへの対処です。
□推奨: オートセーブではないアプリケーションで、 選択した記録デバイスを所持しているペリフェラルがLCDデバイスも所持している場合、 セーブ中またはロード中は、 そのLCDデバイスにアクセスしていることを表示すること。
オートセーブではないアプリケーションとは「15.2.1 通常のアプリケーションの場合」のことを示します。 記録デバイスとLCDデバイスを所持しているペリフェラルとは、現在のところビジュアルメモリのことを示します。
□推奨: オートセーブを行うアプリケーションの場合、 アプリケーション起動後は、常に選択した記録デバイスと同一のペリフェラルにあるLCDデバイスに、選択中またはセーブ中であることを表示すること。
「15.2.2 オートセーブを行うアプリケーションの場合」を参照してください。
□推奨: セーブに多くの時間を必要とするアプリケーションは、セーブの完了を待つことなく次の過程に進行すること。
■必須: 上記推奨項目を行う場合、セーブの完了を待つことなく次の過程に進行しても、 セーブの実行が継続中であればそのことがプレーヤーにわかるように画面表示を行うこと。
■必須: ビジュアルメモリ専用実行ファイルを「記録デバイス」にセーブする場合、 ビジュアルメモリ専用実行ファイルが必要とする連続した空き容量がないときは、 デフラグを実行し連続した空き容量を空けること。
□推奨: ビジュアルメモリの実行ファイルを「記録デバイス」にセーブする場合、「記録デバイス」を所有しているのがビジュアルメモリでないときは、その旨をプレーヤーに示し、セーブの有無を確認すること。
「記録デバイス」を所有しているのがビジュアルメモリであるかどうかは、「LCDデバイス」が同じポートの同じ拡張ソケットにあることを確認することで行います。