Dreamcast Software Development Standards Version 2.31J

1. ボタン設定

ドリームキャスト本体に付属するコントローラデバイスであるドリームキャスト・コントローラおよび 「コントローラデバイス」を持つペリフェラルに適応される規定です。 各ペリフェラルがコントローラデバイスを所持しているかどうかは、「ペリフェラルガイド」を参照してください。 また、各社で発売されるペリフェラルについては、制作会社にお問い合わせください。

■必須: ドリームキャスト・コントローラおよび同様のボタンを有するコントローラデバイスでは、 「決定」の機能をボタンに設定するときは「Aボタン」を使用し、 「解除」の機能をボタンに設定するときは「Bボタン」を使用すること。

□推奨: ドリームキャスト・コントローラおよび同様のボタンを有するコントローラデバイスの ボタンに機能を割り当てるときは、 「Aボタン」「Bボタン」を「Xボタン」「Yボタン」よりも優先的に使用すること。

□推奨: ドリームキャスト・コントローラおよび同様のボタンを有するコントローラデバイスでは、 ボタンは放したときでなく、押したときに効果があるようにすること。

ゲームプログラムの中にはボタンを放したときにアクションを起こす機能を持つものがあります。 例えば、ピンボールゲームのフリッパーは、ボタンを押したときに上に動きますが、放したときは下に戻ります。 このような機能を持つアプリケーションでも、 その機能を利用したい箇所以外では押したとき(瞬間)に効果があるようにしてください。


1.1. そのほかのコントローラ

本体付属のドリームキャスト・コントローラが所持しているボタンと比べて、 いずれかのボタンが不足しているコントローラデバイスに関する規定です。 ドリームキャスト・コントローラが所持しているボタンをすべて所持している場合は、 上記の各規定に従ってください。

■例外: ドリームキャスト・コントローラが所持しているすべてのボタンと比べて、 いずれかのボタンが不足しているコントローラデバイスでは、 「Aボタン」、「Bボタン」、「スタートボタン」に対する機能の割り当ては、 上記必須条項に従う必要はない。

18. 各ペリフェラルとソフトウェアキーボード」では、 それぞれのペリフェラル毎に規定しています。 規定されているペリフェラルについてはそれらの規定に従ってください。

スタートボタンの機能については 「12. ポーズ」 を参照してください。


1.2. 各種スキップ

□推奨: メッセージを多用するアプリケーションは、そのメッセージ出力時はスキップ機能をボタンに設定すること。

メッセージのスキップとは、一文のメッセージ表示を段階を経て表示しているとき(例えば1文字づつ)にその段階をへることをパスし、全文を瞬時に表示することを示します。

□推奨: 音声(VOICE)を出力するアプリケーションの場合、音声出力時はそのスキップ機能をボタンに設定すること。

「音声出力のスキップ」とは、音声出力をオフするのではなく、そのセリフの音声の出力を途中で取りやめ、次のステップへ進行することを示します。

□推奨: タイトルループ以外に「デモシーン」のあるアプリケーションの場合、その「デモシーン」をスキップする機能をボタンに設定すること。

「デモシーン」とは、ムービーやポリゴンを使用した、おもにストーリーを見せるためのシーンで、プレーヤーの直接的な関与がほとんどできないシーンのことを示します。 「デモシーンのスキップ」とは、そのシーンを強制的に終了してそのシーンの後に用意された過程に進行することをさします。

○用例: ボタンの割り振り

ボタン 機能
Aボタン メッセージのスキップ
Bボタン 音声出力のスキップとメッセージのスキップ
スタートボタン デモシーン(ムービー)のスキップ


1.3. アナログ方向キー・方向ボタン

□推奨: おもな操作に「アナログ方向キー」を使用するアプリケーションでも、 モード選択などのデジタルな選択をプレーヤーに行わせる場合は、「方向ボタン」でも操作可能にすること。


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