Sound Library - データユーティリティ関数

sdMltDownload

Multi Unitの転送

書式

SDE_ERR sdMltDownload( handle )
SDMEMBLK handle

引数

handle メモリブロックハンドル

戻り値

SDE_ERR_NOTHING   エラーなし
SDE_ERR_NO_INIT   Sound Library が初期化されていない
SDE_ERR_HANDLE_NULL   ハンドルがNULL
SDE_ERR_HANDLE_ILLEGAL_VALUE   ハンドルが不正なアドレスを指している
SDE_ERR_BANK_ILLEGAL_TYPE   Bank タイプが異常
SDE_ERR_PTR_NULL   ダウンロード元のメモリブロックポインタがNULL
SDE_ERR_BANK_ILLEGAL_CHECK_SUM   Multi Unitが壊れている可能性がある

解説

Multi Unitをメインメモリからサウンドメモリへ転送します。Multi Unitは全てメインメモリにあらかじめ読み込んでなければいけません。

備考

エラーのタイプが SDE_ERR_DATA_ILLEGAL_TYPE(データタイプが異常)の場合、マルチユニットでないファイルを読みこんだバッファを指定したり、ライブラリが識別できないバンクID・データIDが入ったマルチユニットをダウンロードしようとしたことが考えられます。

この関数でSDE_ERR_BANK_ILLEGAL_CHECK_SUMが返ってきた場合Bankファイル作成時に記録されたチェクサムと実際にダウンロードした内容のチェクサムが合わなかったことを表します。 この場合Bankファイルが壊れている可能性がありますので、サウンドクリエーターに確認してください。

Bankのダウンロードを行う場合、その時点で各種音源(MIDI音源・One Shot音源・PCM Stream音源・GD-DA音源)で再生している音に関係あるBankを更新しないようにしてください。 例えばOne Shot Bank番号0番・One Shot Data番号0番を再生している時に、One Shot Bank番号0番を更新すると再生中の波形が破壊されることになり、ノイズが発生します。 この場合、それぞれの該当音源ポートの再生を停止する処置(sdMidiSeqStop()関数・sdShotStop()関数など)を取ってください。 また、Host Commandのバッファリング等の関係から、停止処理を行った後数V同期割り込み分待ったうえでダウンロードを行う方が安全です。

この関数を使用する時にはFXはsdSndClearFxPrg()関数で使用しないようにしてください。


参照

sdMltDownloadEx()
 Multi Unitの分割転送
sdBankDownloadSetDivSz()
 BankのDMA転送時の分割サイズの指定
sdSndClearFxPrg()
 FX Programのクリア

sdMltDownload
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