複数枚組のディスクで構成されるアプリケーションの場合、「タイトル画面」と「著作権表示」の表示が1枚目にしかないと、2枚目以降で「ソフトウェアリセット」を行ったときの必須事項「4. ソフトウェアリセットとドアオープン」に対応できません。 そのため、必ず1枚目以降のディスクにも「タイトル画面」と「著作権表示」が必要になります。
■必須: 2枚目以降のディスクから起動したときは、最低限下図のシーケンス内容を満たすこと。
■必須: ディスク入れ替え時でディスクドアがオープンしているときを除き、アプリケーションスタート後の「ソフトウェアリセット」の実行は、現在本体に挿入されている各ディスクの「タイトル画面」表示へ制御を移すこと。
■必須: ディスク入れ替え時で、ディスクドアがオープンしているときに「ソフトウェアリセット」したときは、「ドリームキャスト起動直後のメインメニュー」へ制御を移すこと。
プレーヤーが誤ったディスクを挿入してしまった場合でも、タイトルやセーブファイルの確認を行えるようにするためです。
□推奨: ディスク入れ替えの終了(ドアが再び閉じられたとき)からアプリケーションがスタートするまでのわずかの間に、「ソフトウェアリセット」の操作を行った場合、「ドリームキャスト起動直後のメインメニュー」へ制御を移す、 各ディスクの「タイトル画面」に制御を移す、操作を行っても「ソフトウェアリセット」は実行されないようにする、のいずれかにすること。
■必須: ディスク入れ替え時は、その操作方法を示すメッセージを表示すること。
■必須: ディスク入れ替え後、挿入されたディスクが正しいディスクであるかを正規の方法でチェックすること。
ここで「正しいディスク」とは、ドリームキャスト専用アプリケーションであり、かつ実行中のアプリケーションが要求するディスクであることを示します。
正規の方法によるチェックとは、各SDKに含まれているライブラリを用いて以下の内容をチェックする方法のことを示します。
■必須: 挿入されたディスクが正しいディスクでなかった場合は、その旨をプレーヤーに示し、再度ディスクの交換を促すこと。
□推奨: ディスクの入れ替え後は、「起動シーケンス」を行わずにアプリケーションを再開できること。
■必須: 図中のAにおいてロード、セーブ、ディスクアクセス時を除き、ソフトウェアリセットの実行でタイトル画面へ制御を移すこと。
■必須: 図中のBにおいてソフトウェアリセットの実行で「ドリームキャスト起動直後のメインメニュー」へ制御を移すこと。
□推奨: 図中のCにおいてソフトウェアリセットの実行で「ドリームキャスト起動直後のメインメニュー」へ制御を移すこと。
□推奨: 上記推奨項目に従えないときタイトル画面へ制御を移す、または操作を行ってもソフトウェアリセットが実行されないようにすること。
□推奨: ディスクの入れ替えの際にオープンボタンを押しても、「ドリームキャスト起動直後のメインメニュー」へ制御を移すことなく、入れ替えを促す画面のまま、ディスクの入れ替えが可能にすること。
□推奨: プレーヤーにディスク入れ替えを行わせる前に、それまでの進行状況のセーブを行えるようにすること。 またはその選択をさせること。 「オートセーブ」を行うアプリケーションの場合は、入れ替えの指示の前にセーブを行うこと。
ディスク入れ替えを区切りとしてプレーヤーがいったん電源をオフにすることが考えられます。 この場合、次回電源をオンしたときに続きがすぐにはじめられるようセーブを行えるようにします。
■必須: ディスク入れ替えの際、誤ったディスクが挿入されたとき、その旨を伝えるメッセージを表示すること。
■必須: 記録ファイルを読み込んだときにそのファイルが要求する進行過程のディスクが、現在セットされているディスクと異なる場合、ディスクの入れ替えを促すメッセージを表示すること。
3枚組みのアドベンチャーゲームの仕様として1枚目からプレイし、ある程度進行すると2枚目に進み、最後に3枚目へと入れ替えながらプレイするものがあるとします。上記の状態は、たとえば2枚目でプレイしているときにセーブしたデータを、1枚目のディスクがセットされている状態で読み込んだような場合のことを示しています。