Dreamcast Software Development Standards Version 2.31J

27. VMアプリケーション

■必須: ビジュアルメモリのアプリケーションも、ドリームキャスト・アプリケーションの作成基準 「23. 倫理規定」 「24. 商標/著作権」と同様に従うこと。


27.1. ボタン設定

■必須: 「決定」の機能をボタンに設定するときは「Aボタン」を使用し、 「解除」の機能をボタンに設定するときは「Bボタン」を使用すること。

□推奨: ボタンは、放したときでなく、押したときに効果のあるプログラムにすること。


27.2. タイトルループ

ビジュアルメモリのアプリケーションにおけるタイトルループとは「著作権表示」と「タイトル画面」を合わせたものを示します。

■必須: タイトルループを表示すること

タイトルループにおいて「著作権表示」と「タイトル画面」は同一の画面でも別々の画面でもかまいません。 著作権表示を必ず行わなければならないのは、 ビジュアルメモリのアプリケーションがパッケージで提供されるとは限らないため、 作成者が不明になる可能性があるからです。

■必須: (セガブランド)著作権表示は以下のように行うこと。


表示が困難な場合は以下のようにすること。



27.3. アプリケーションスタート

■必須: タイトルループから「Aボタン」と「Bボタン」が同時に押されたときのみ、アプリケーションをスタートすること。

■必須: タイトル画面には「PRESS A+B」と表示すること。


27.4. ビジュアルメモリ実行ファイルのビジュアルコメント

「ビジュアルコメント」とは、ドリームキャストのファイル管理画面で表示される、各ファイル毎の画像によるコメントです。

■必須: ビジュアルメモリのアプリケーションからは、ビジュアルコメントの書き換えを行わないこと。

ビジュアルコメントのファイルサイズは、最低でも5ブロック弱必要とします。 ビジュアルメモリからの書き換えでは、ドリームキャストからの書き換えよりも速度がおそく、 また電池からでは多大な電力消費となります。 このため、長時間プレーヤーを待たせたり、 その間に電池切れなどを起こして正常に書き換えが終了しなくなるなどのおそれがあります。


27.5. 電源が不足してきた時の処理

■必須: 低電圧割り込みが入った場合は、 アプリケーション内にてデータの保存や処理中の動作を完了次第、 直ちに電池交換を促す警告表示を行い、 以後スリープボタン以外のボタン入力を一切受け付けないようにすること。


27.6. ビジュアルメモリ実行ファイルの名称登録

■必須: ビジュアルメモリ実行ファイルのファイル名には、セガに登録されたファイル名を用いること。


27.7. 2つのビジュアルメモリ間の接続

□推奨: 2つのビジュアルメモリ間の接続を行わせるときは、接続前に「接続待機中」であることを示す表示を行うこと。

□推奨: 上記推奨事項に対応する場合、「接続待機中」は一定時間経過したときと、「Bボタン」が押されたときは、その直前のメニューに戻ることを可能にすること。

□推奨: 2つのビジュアルメモリ間の接続を行わせるとき、「データ交換中」は、その旨を示す表示を行うこと。

□推奨: 2つのビジュアルメモリ間の接続を行わせるとき、「データ交換」が終了したら分離が可能になったことを示す表示を行うこと。

□推奨: 2つのビジュアルメモリ間の接続を行わせるとき、「データ交換」を行う時間は最低限とし、「データ交換」終了後はただちに分離可能にすること。


27.8. ビジュアルメモリとペリフェラルの接続

□推奨: ドリームキャスト・アプリケーションの実行中、コントロールポートに接続されているペリフェラルの拡張ソケットにゲームモードになっているビジュアルメモリが挿入されたときは、モード切り替えを行ってドリームキャストに制御を移すこと。


27.9. 書き込み禁止ファイル

21.2 プログラム実行コード」で記載されているように、ビジュアルメモリを含む記録デバイスには、ドリームキャストのプログラム実行コードを書き込むことは禁止しています。


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