SDE_ERR sdBankDownload( handle, bank_type, bank_num )
SDMEMBLK handle
const SDE_DATA_TYPE bank_type
const Sint8 bank_num
handle 転送元のBankのメモリブロックのハンドル bank_type 転送先のBankの種類 bank_num 転送先のBankの番号
SDE_ERR_NOTHING エラーなし SDE_ERR_NO_INIT Sound Library が初期化されていない SDE_ERR_HANDLE_NULL ハンドルがNULL SDE_ERR_HANDLE_ILLEGAL_VALUE ハンドルが不正なアドレスを指している SDE_ERR_BANK_ILLEGAL_TYPE Bank タイプが異常 SDE_ERR_BANK_ILLEGAL_CHECK_SUM Bank内のチェックサムが合わなかった
Bankをメインメモリからサウンドメモリへ転送します。Bankの種類を指定する引数 bank_type には次の指定が可能です。
定義 意味 SDE_DATA_TYPE_MIDI_SEQ_BANK MIDI Sequence Bank SDE_DATA_TYPE_MIDI_PRG_BANK MIDI Program Bank SDE_DATA_TYPE_SHOT_BANK One Shot Bank SDE_DATA_TYPE_FX_OUT_BANK FX Output Bank SDE_DATA_TYPE_FX_PRG_BANK FX Program Bank
この関数を使用する前に、Multi Unitをサウンドメモリに転送してメモリマッピングされている必要があります。
sdMltDownload()関数またはsdMltDownloadEx()関数の実行で Multi Unitの転送が可能です。
エラーのタイプが SDE_ERR_BANK_ILLEGAL_TYPE(Bankタイプが異常)の場合、 ライブラリが識別できないBank IDが入った Bankを転送しようとしたことが考えられます。 実際に転送されたかどうかの確認が必要な場合は、メモリブロックの転送モードをSDD_MEMBLK_SYNC_FUNCにしてください。
Void BankLoad( char *file_name, SDE_DATA_TYPE bank_type, Sint8 bank_num) { SDMEMBLK memblk = NULL; GDFS gdfs = NULL; Void *bank_ptr; Sint32 bank_sz; /* * Load Bank File into memory */ gdfs = gdFsOpen( SMPD_PSTM_R_SRC_FILE_NAME, NULL); /* Get Bank File size */ gdFsGetFileSize( gdfs, &bank_sz); /* Get buffer to read */ /* Allocate enough amount of memory to support loading from GD */ bank_ptr = syMalloc( gSrcWaveSz + GDD_FS_SCTSIZE); /* Load Bank File */ gdFsRead( gdfs, gdFsCalcSctSize( bank_sz), bank_ptr); gdFsClose( gdfs); /* * Transfer sound memory */ sdMemBlkCreate( &memblk); sdMemBlkSetPrm( memblk, bank_ptr, bank_sz, SDD_MEMBLK_SYNC_FUNC, NULL); sdBankDownload( memblk, bank_type, bank_num); sdMemBlkDestroy( memblk); }
通常ではメモリブロック転送をDMAモードにした場合、Bankのダウンロードは1度のDMAで行います。 しかしこれはMiddlewareライブラリやPCM Stream音源での音声の再生に影響がある(BankのダウンロードにDMAが占有される)ので、こういう場面はsdBankDownloadSetDivSz()関数を利用し、内部処理としてDMA転送のサイズを制限して分割ダウンロードを行うようにしてください。この関数でSDE_ERR_BANK_ILLEGAL_CHECK_SUMが返ってきた場合Bankファイル作成時に記録されたチェクサムと実際にダウンロードした内容のチェクサムが合わなかったことを表します。 この場合Bankファイルが壊れている可能性がありますので、サウンドクリエーターに確認してください。
Bankのダウンロードを行う場合、その時点で各種音源(MIDI音源・One Shot音源・PCM Stream音源・GD-DA音源)で再生している音に関係あるBankを更新しないようにしてください。 例えばOne Shot Bank番号0番・One Shot Data番号0番を再生している時に、One Shot Bank番号0番を更新すると再生中の波形が破壊されることになり、ノイズが発生します。 この場合、それぞれの該当音源ポートの再生を停止する処置(sdMidiSeqStop()関数・sdShotStop()関数など)を取ってください。 また、Host Commandのバッファリング等の関係から、停止処理を行った後数V同期割り込み分待ったうえでダウンロードを行う方が安全です。
この関数を使用する時にはFXはsdSndClearFxPrg()関数で使用しないようにしてください。
sdBankDownloadSetDivSz() BankのDMA転送時の分割サイズの指定 sdBankDownloadEx() Bankの分割転送 sdMltDownload() Multi Unitの転送 sdMltDownloadEx() Multi Unitの分割転送 sdSndClearFxPrg() FX Programのクリア